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2019年06月14日

大分トリニータ選手の送迎を行う日豊タクシーグループが目指す地域貢献

大分トリニータ選手の送迎を行う日豊タクシーグループが目指す地域貢献

全国各地への遠征が日常茶飯事な、プロサッカーの世界。チームカラーがラッピングされたバスを見たことがある人も多いはず。そんなチームバスを送迎している大分県大分市に本社を置く日豊タクシーグループの代表取締役社長である福本さんにインタビューしました。

大分トリニータ選手の送迎を行う日豊タクシーグループが目指す地域貢献

全国各地への遠征が日常茶飯事な、プロサッカーの世界。チームカラーがラッピングされたバスを乗降する選手たちの姿を見たことがある人も多いはず。そんなチームバスに大分トリニータの選手を乗せて試合会場まで送迎しているのが、大分県大分市に本社を置く日豊タクシーグループだ。

タクシー、バス事業を展開している同社の代表取締役社長・福本 祐二さんにインタビューを行い、大分トリニータとの関係、地域への想い、タクシー・バスドライバー求職者へのメッセージをいただいた。

全国各地のどこへでも、選手の送迎に行っていた

――日豊タクシーグループさんは現在、大分トリニータ(以下・トリニータ)の選手送迎を担当していらっしゃるとのことですが、そもそもはどのような関わり方をしていらっしゃったのですか。

福本:仕事で携わる前から、当時のトリニータさんの社長の溝畑(宏)さんと懇意にさせてもらっていたこともあって、スポンサーとして応援していたんです。2002年に大銀ドーム(大分銀行ドーム)ができて、サッカーワールドカップが大分に来ることになって、その機運を盛り上げるときに、その前の段階で「FC大分(大分トリニティ)」というチームから大分トリニータに変わったんですけど、もうその頃から話は聞いていて。

大銀ドームがあるのは、うちの会社がある地元ですし、そういうチームは是非応援しようということで。陸上競技場でやっている頃から、応援しています。

――そして、アドボードスポンサーになったんですね。仕事で携わることになったのはどんなきっかけだったのでしょうか。

福本:選手の送迎は、溝畑社長からご依頼をいただいて、うちともう1社で入札をして決まって、年間いくらっていう契約で全国各地を走っていたんです。当時はJ1だったので、コンサドーレ札幌さんと試合をするために、選手は飛行機で行きますけど、うちは陸路とフェリーを使って札幌までバスで迎えに行くんです。

選手が到着したらホテルまで送って、ホテルから試合会場に送って、試合が終わったらホテルに送って、選手が飛行機で帰った後に、我々は大分に帰るわけです。だから、全国各地どこでも行くという契約で、しかもトリニータさんに関わる仕事以外にはこのバスを使わないという年間契約をしていたんです。

現在は、選手の送迎は単発で、大分空港までいくら、とか最低運賃を設定してその都度送っています。他には、ユースの選手が遠征に行くときに送迎することもあります。

――現在も、トリニータのロゴが入ったバスは、選手送迎のみで使われているのですか?

福本:いや、今はそれだけではバスを維持できないので、この数年は一般のお客さん用にも使っています。例えば学校の社会見学に行くときに、5台くらい出すバスの中にわざと一台トリニータ号を混ぜているんです。そうすると、子どもたちは喜ぶんですよ(笑)。

――それは喜ばれそうですね。そうした選手送迎以外の用途は、宣伝もしていらっしゃるのでしょうか。

福本:宣伝はしていませんね。逆に「普通のバスにしてください」と言われることもあるんですよ。ですからちゃんと、依頼を受けるときに「このバスでいいですか?」と確認してから出すようにしています。もう古くなってきたので、来年は新しいバスに切り替えてデザインをやり直そうとは思っていますが、引き続きトリニータさんの選手送迎は行おうと思っています。

――現在、選手の送迎は具体的にはどのように運行していらっしゃいますか。

福本:ホームの試合では、クラブハウスに集まった選手を大銀ドームまで送迎しています。アウェイの場合は、空港までですね。例えば関東の方で試合がある場合は大分空港まで送って、帰りが北九州空港に着く場合はそちらに迎えに行きます。九州、四国で試合がある場合はバスで送迎しています。

――試合スケジュールに合わせた運行をその都度しているわけですね。ところで、クラブハウスから大銀ドームまでは非常に近いですが、それでも選手は自家用車での移動はしないわけですか。

福本:全員、必ずクラブハウスに集まってからバスで移動しています。昔は、中心部のホテルに集まって試合食を食べていたので、そこにバスで迎えに行っていたんですけど、それが今はクラブハウスになったんです。

大分トリニータ選手の送迎を行う日豊タクシーグループが目指す地域貢献

県代表のプロチームなので、県民としても応援したい

――福本社長は大分トリニータ後援会の会長でもあるわけですが、こちらはいつから務めていらっしゃるのでしょうか。

福本:10年ぐらいですね。後援会の初代会長は坂本休(さかもと やすむ)さんという方なんですが、2002年にFIFAワールドカップでカメルーン代表をキャンプ地として中津江村に誘致したときに村長を務めていた方なんです。

ただ、なかなか資金を集めるのが難しいということで、民間企業の人間を後援会会長にしようという流れになったんです。その頃、私は商工会議所の議員もしていたので、お金を少しでも集めることができる人間ということで、私が任命されたんじゃないかなと思います。

――トリニータさんの仕事をして良かったと感じる点はどこですか。

福本:私はあまりサッカーに詳しくなかったんですけど、おかげさまで詳しくなりました。ヨーロッパや南米のサッカーも観るようになったんですが、ヨーロッパなんかはセリエAにしてもスペインにしても、普通のサラリーマンの人が、平日は一生懸命仕事をして週末に集うという文化ができていて。

大分もどちらかというと今はそういう人たちが集うようになっているんです。うちなんかは特別ですけど、親子三代で応援していますから。父は89歳でいまだに毎試合行きますし、息子はサポーターで、アウェイでも全部行きますから。

せっかく、ワールドカップが行われた大銀ドームという大きなスタジアムがあるわけですし県代表のプロチームですから、県民としては応援したいですしね。そういう文化が根付けばいいなと思っています。

――「応援ツアー」も実施していらっしゃるようですね。

福本:やってますよ。熊本、福岡、山口、愛媛、徳島、香川、岡山まで、アウェイツアーをやっています。私たち上の世代は、テレビでプロ野球を見るにしても巨人戦しかなかったから、大分には巨人ファンの人が多いんですよ。

そこに、地元大分のプロチームができたことで、今まで野球を観ていた人が1回試合を観てハマってサッカーファンに変わってるんです。1回試合を観るとわかるんですよ。しかも、大分みたいな地方レベルのチームは、お金がないこともあって、そんなに毎年毎年良い目を見ないんですよ。

だから、ハラハラドキドキの連続で、本当に劇的なんです。ナビスコカップで優勝(2008年)したり、かと思えばJ3に降格したり。それでJ2に上がったら今回は優勝争いをしているし。本当にすごいことだと思いますよ。

大分トリニータ選手の送迎を行う日豊タクシーグループが目指す地域貢献

うちのドライバーの位置づけは「サービス業」

――トリニータさん以外のお仕事についてもお伺いしますが、タクシーとバスの運行については、昔とどのような変化がありますか。

福本:タクシーの場合は、うちの会社は父の代からなので、まもなく60年になるんですけど、今地方は人口減少もありますし、都会と比べてかなり疲弊していますから、売り上げは減少傾向にあるというのが正直なところです。

また、求人の面でもなかなかタクシー乗務員のなり手は少ないです。最近は60代の方や女性のドライバーさんが増えています。ただ、うちが歴史が古いのになぜ続いているかというと、どちらかというとタクシーというよりもハイヤー的な要素が強いんですよ。大分の東部地区というのは、企業さんが多いんです。

うちはその企業さんと専属で仕事をさせもらっているので、ある程度の安定した収入があって、長いスパンで生き残っているんです。

――タクシードライバーとしてどんな方を求めているのでしょうか。

福本:うちの場合、企業を中心に仕事をしているということもあって、求人のポリシーとしているのは、「初めて二種免許を取って初めてタクシーに乗る人」です。経験者は採用していません。

――それはなぜですか?

福本:位置づけがサービス業だからです。しっかりした挨拶や応対の言葉をかけてもらわないといけませんから。ただ自動ドアを開けて「どうぞ」じゃ困るわけです。企業さんの玄関についたら、車から降りてホテルマン並みのドアサービスをしてもらわないといけないんです。

そういうサービスがあるからこそ、うちに選んで乗ってくれているんですから。ですから、新人の乗務員を中心に、お客さんが乗ったら必ず自己紹介をするようにと言っています。「日豊タクシーの〇〇です。安全運転で参りますのでお願いします」と宣言してから出発する。そういうことを心掛けています。

それには、サービス業的な業種から転職してくる人材が欲しいですが、なかなかそうはいかないので。十把一絡げでタクシー業として見られると、タクシーでは稼げないと思われがちですが、「うちに来たら稼げるよ」とは思っているんですけどね。

――ただ、それにはサービス業としての意識を強く持っていないといけないということですね。

福本:その通りです。観光バスのドライバーにも、同じことを言っています。

――観光バスのドライバーというと、余計になり手が少ないのではないですか。

福本:非常に、大分では厳しいです。なかなか集まらない。うちは普通の貸し切りバスではなく観光バスなので、一泊二日とかの工程表に則った時間で動かないといけないんです。これを覚えるのは簡単ではないので、観光バスに関してはタクシーとは逆に経験者を求めています。

――御社でタクシー、バスのドライバーとして働く喜びはどんなところにあるとお考えでしょうか。

福本:うちの場合、仕事はバラエティに富んでまして、自社でやっているツアーもあれば、担当によっては、老人会などのツアーもやっていたり、色んな人と触れ合えることですね。毎年やっていると、信頼関係ができますし使命感も生まれます。トリニータのバスもじつはドライバーのステイタスにしています。

プロの選手を乗せているわけですから、下手なドライバーに運転させて何かあったら大変なことですし、一番のベテランを乗せていたんですけど、結構やりたがるドライバーが多いんですよ。

ですから、無事故期間を何年か設けて、その間に事故がなかった人間でやる気があるドライバーに任せるようにしています。そうすると、ステイタスになってとても喜びますから。

大分トリニータ選手の送迎を行う日豊タクシーグループが目指す地域貢献

創業60年 地域性をもって大分県のために貢献する

――最後に、タクシー、観光バスのドライバーとして働きたいという方にメッセージをお願いします。

福本:まもなく創業60年になりますが、地域性をもって大分県のために企業として貢献するというポリシーでやっていますから、そういう理念はトリニータとマッチするんです。ちなみに、地域に貢献するという意味では、うちの兄はご当地アイドル・グループを手掛けているんです。

「SPATIO」(スパティオ)っていう名前で、反対から読むと「オオイタ」になるんですよ。トリニータさんの応援歌(『We Love TRINITA』)を歌ってます。それと、今うちがコラボしようと思っているのが、昔サンフレッチェ広島がチームバスと同じようにタクシーもラッピングして走らせていたんですけど、それをトリニータさんがJ1に昇格することになったら3台くらい作ろうかと企画しているんですよ。

そのタクシーに乗れるっていうことで、若い人にも来てくれたら嬉しいです。バスも来年、新車にして新しいデザインのラッピングをする予定ですし、トリニータ好きの人にとって、うちの仕事はやりがいがあると思いますよ。

日豊タクシーグループの詳細はこちらから

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