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2019年05月24日

大分トリニータを支える、「アドバンテージ物流サービス」のやりがいと責任感

大分トリニータを支える、「アドバンテージ物流サービス」のやりがいと責任感

今回は、大分トリニータをスポンサーとしても、用具運搬としても支える「アドバンテージ物流サービス」の代表取締役である中園功一さんにインタビュー。サッカーチームを支えることのやりがいとそれに伴う大きな責任感について、お聞きしました。

大分トリニータさんとは良い時も悪い時も一心同体

大分トリニータを支える、「アドバンテージ物流サービス」のやりがいと責任感

大分県中津市に本社を構える「有限会社アドバンテージ物流サービス」(2004年創業)は、プロサッカークラブ「大分トリニータ」のスポンサーであり、用具運搬を担当している運送会社。

全国各地で行われるアウェイ戦のため、試合に必要な用具を積み、大分トリニータのロゴとキャラクターが描かれたトラックを走らせているという。会社の入り口にはチームのロゴと共に「わたしたちは大分トリニータのクラブスポンサーです。」と書かれた大きな看板が掲げられており、社員のユニフォームのバックプリントにも大分トリニータのロゴマークが入っているなど、まさにチームと一心同体となり仕事を行っているようだ。

自らハンドルを握り、選手の元へ荷物を運ぶことも多いという代表取締役社長・中園功一さんに、大分トリニータとの仕事内容から、現在求めている人材についてまでお話を伺った。

大好きなサッカーチームの仕事に関われるのが嬉しい

――有限会社アドバンテージ物流サービス(以下・アドバンテージ物流)では現在、大分トリニータ(以下・トリニータ)の用具を運搬しているとのことですが、いつからどのように仕事が始まったのでしょうか。

中園:そもそも、僕の子どもたちがサッカーをやっていて、トリニータさんの大ファンだったというところから始まっているんです。もちろん、運送会社としてトリニータさんの仕事があるということは存じ上げておりまして、仕事面でのアプローチもさせていただいていたんですが、当然既存の企業さんがいらっしゃるということもあって、小口ですけどスポンサーとして応援させていただいたのがスタートです。

そこから仕事に繋がったのは、トリニータさんがJ1からJ2に降格した時期にすべてを見直していこうということで、色んな分野の再見積もりが企業再生の中で必要とされたということが、大きな要因ですね。

そのときに、うちからご提案させていただいた見積もりがお役に立てたのかなというところです。それが2010年のことです。仕事をいただけたこと以上に、大好きなサッカーチームのお仕事に関われるというのが嬉しかったですね。

――具体的に、現在はどのように仕事で携わっていらっしゃるのか教えてください。

中園:わかりやすく言うと、「部活の延長」ですね。学校でみなさん、サッカーや野球などの部活を経験されていると思うんですけど、部室からボールを運んだりするじゃないですか?根本的にはそういう仕事です。

ただ、プロのチームですから、用具の量が部活レベルではないですし、トレーニングマシンとか、そういうものも運搬しています。部活の延長と言ってしまうと荷物が少なく思えるかもしれないですが、どこのチームもだいたい4トン車、最低でも2トン車で運搬するくらいの荷物の量になっています。

――その荷物を、アウェイの会場すべてに中園社長自ら車を運転して届けているというのが驚いてしまうのですが。初年度から、社長自ら運搬していたんですか?

中園:そうです。ちゃんと担当者がいて、その担当者が体調不良で休むとか、何かイレギュラーがあったときに私が入る、というのが本来の形なんですけど、なにせ趣味が高じて、自分がやりたいというわがままで(笑)。ですから、トリニータさんの方からも「そろそろ担当者を作ってもらわないと」とご忠告いただいたときもあります。

大分トリニータを支える、「アドバンテージ物流サービス」のやりがいと責任感

シーズンによっては北海道から沖縄まで用具を運ぶ

――では、実際の運搬の流れを教えていただけますか。

中園:大きな流れで言うと、まずは出発する際にトリニータさんのクラブハウスにお伺いして、そこで荷物を積み込みます。その後、アウェイの土地まで運んで、まずは選手の方々が前泊するホテルに向かって走ります。

そして、選手のみなさんがホテルに着いたときに、マッサージ用の機材やトレーニングマシンなどの機材が必要となるので、一部の荷物をホテルにいったん下ろして選手の到着を待ちます。翌日は、試合開始の5時間前にスタジアムに入って荷物を下ろして、いったんそこで試合終了まで業務が待機に入ります。

――選手が前泊するホテルに到着前に届けることを考えると、荷物の搬入からクラブハウスに戻ってくるまで、前後かなりの日数が必要になりますよね。

中園:もちろん、行く場所にもよりますけど、関東であればだいたい5日~6日はかかってますね。一番遠いところだと、今シーズンで言えば山形ですね。シーズンによっては、北海道コンサドーレ札幌さんとか、FC琉球さんだとか、本当に北は北海道から南は沖縄まで、全国ですね。

――トリニータさんの仕事に携わっている上でのやりがいはどんなところに感じていますか?

中園:我々運送業界というのは、正直、あまりお客さまに喜ばれる業種じゃないんですよ。どちらかというと、「運送会社はどこでもいい」「(ドライバーは)誰もでもいい」「ちゃんと届けてくれて当たりまえ」という感じで、感謝されないことも多いんです。でも、ちょっとでも遅延があると、それはもう、お叱りをいただきますので。

ただ、このトリニータさんの仕事というのは、試合の勝敗、昇格・降格など、場面場面によって私たちも一心同体になっているというか。例えばJ1に昇格したときなんかは、感極まって涙が止まらないわけですよ。

これこそ、仕事をさせてもらっていて良かったなと思う瞬間なんです。プロのアスリートの世界に関わることって、なかなかないですし、1年間通して良い時も悪い時もその横で一緒に仕事をしていると、色々伝わってきますので。ですから、この仕事をやらせていただいて良かったなという気持ちは強いですね。

――そういう思いがあるからこそ、自らハンドルを握るわけですね。選手のみなさんとの交流もありますか?

中園:そうですね。「社長、気を付けて帰ってくださいね」とか、選手のみなさんが声をかけてくれるので、それは本当に嬉しいです。遠方に行って、「台風が来てるみたいですけど大丈夫なんですか」とか。なかなかそういうお言葉をいただける場面ってないですから。

大分トリニータを支える、「アドバンテージ物流サービス」のやりがいと責任感

荷物が届かなければ試合不可能、仕事への絶対の責任

――トリニータさんの仕事をする上で、大変なことや気を付けていることはどんな点でしょうか。

中園:運送の仕事をしていると、天候が荒れたり交通事故があったりして、足止めを食らうことはざらにあるんです。ところが、トリニータさんの仕事に関しては、選手のみなさんが着いた会場に荷物が届いていないなんていうことは、あってはいけないことなんですよ。

もちろん、他の仕事でもあってはならないんですけど、どうしても荷物の到着が遅延するときは、それなりの段取りをするんです。ただ、荷物が届かなければ試合ができないわけですから、そういうわけにはいかないですよね。ですから、確実に届けなければいけないという使命感はあります。

そのために、届けるスケジュールからあえて1日前倒しで運行しています。事故や災害があって届いていないなんていうことがあったら、困るのは誰かというのは、お客さまですから。そこには絶対の責任を持っています。

――そうした責任感を持って携わっている仕事の最大の喜びは、やはりチームが勝利することですか?

中園:そうですね。今までサッカーには全然興味がなかったドライバーが、この仕事に関わったことで、トリニータさんの大ファンになるんですよ。シーズンを通して携わっていることで、チームのスタッフの一員みたいな気持ちに勝手になってます(笑)。

――トリニータさんと仕事をしたことで会社として得られたことはどんなことがありますか。

中園:平成16年に会社を設立した当初は、知名度はまったくなかったんですが、トリニータさんと仕事をすることで、数ある運送会社さんの中で「サッカーチームのスポンサーをしている会社なんだ」っていう後押しをしてもらえることがすごくあったんです。

それと、社員の制服のバックにトリニータのロゴを入れることによって、普通の制服を着るのとは違ってくるんですよね。背中だけ見たらトリニータの人だと思われるんだぞ、と。だからキッチリした行動をしてくれよ、ということを社員には言っています。

ただただスポンサーをさせていただいているだけでなくて、逆にうちにとっては大きなけん引力になりました。

――トリニータさんの仕事以外で、中心になっているのはどんな業務でしょうか。

中園:所謂、ルート配送ですね。うちの場合、ほぼほぼ定期便なので。決まった時間に決まったところに行って、決まったお客さんの指示に従って運行をするのが主な仕事です。後は、業種によっては中距離、長距離、それも決まったところもあれば、日々行き先が変わるという仕事もあります。

――時代と共に変わってきたことはどんなことがありますか。

中園:30年ほど前は「稼ぎたければとにかくトラックに乗る」というのが手っ取り早いところがありました。ただ、トラックに乗って業務を行うということは、重大人身事故も起こりえますし、今は労務管理などが全部変わっていますから。本当はもっと稼がせてあげたいという気持ちもありますが、厳しい状況がありますね。そのあたりは昔と大きく変わっているところです。

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求職者には、納得するまで体験入社をしてもらう

――現在は、御社の求人に関してはいかがですか?

中園:(求職者が)まったく来ないです。どこの会社もそうだと思います。運送会社のドライバーさんは、良い条件を求めて色んな会社を転々と渡り歩く人が多いんです。うちは、創業当時から「絶対に台数を増やさない」という私のテーマのもと、15年やってきたんです。仕事はいくらでもあったんですけど、絶対に増やしませんでした。

それは、大きくする必要がないからです。というのも、「ゴールのない戦いはしたくない」というのが、私のテーマなんです。例えば、100台トラックを持ったらゴールなのか、300台持ったらゴールなのか。日本全国で300台トラックを所有している会社なんて、いくらでもありますから。

じゃあどこまでやったらゴールなのかといったら、もう止めようがなくてゴールがなくなるんですよね。だから絶対台数は増やしません。

――それよりも優先するべきは、働いている方々の幸福ということでしょうか。

中園:おっしゃる通りです。今、何人かの欠員はありますけど、うちにいる社員はみんな10年選手ですから。その彼らがずっとうちにいてくれて、結婚して子どもが生まれて家庭を持ってこの会社で生計を立てられるようになってほしいという気持ちがずっとあったので。そういう意味でうちの会社は定着率が良いと思います。

――若干欠員もある、とのことですが、どんな人材を求めていますか?

中園:どちらかというと、まったく運送業界は初めてという人が、うちの会社の場合は多いです。未経験者に関しては、本人が納得するまで、横について教えます。ちょっとでも不安があったら、1人でも乗せないようにしています。

――アドバンテージ物流さんで働いてみたいと希望する方に、メッセージをお願いします。

中園:私は、ハローワークから面接希望の電話がかかってきたら、すぐに履歴書を持って来てもらうように言うんです。そうするとラフな服装で来るんですけど、そのまんまの、その人が見たいんです。それで、来てくれたら最初に車を見ます。どんな車に乗っているかというよりも、車内が綺麗になっているかとか。

後は靴を綺麗にしているかを見ます。車と靴を見たらだいたいその人がわかりますから。ただ、最終的に私は合否を出さないんですよ。だって、30分面接したくらいでその人のことはわかりませんし、働くのは本人ですから。ですから、その人が納得するまで、何日でも体験入社をしてもらうんです。その上で、「この会社で働きたい」と思ってくれたら、自らの判断で来てくださいって言ってます。

それと、私が面接のときによく話すのが、誰よりも自分をかわいがってほしい。だからそのために会社がある、自分のためにお客さまがいると思ってほしいということなんです。そのためにお客さまに喜んでもらう、会社の役に立つのは自分のためだと思ってほしい。そして、この会社を通過点にしてほしいんです。

人として成長していく過程で、他の会社に移ったときに「アドバンテージ物流にいたんです」って胸を張って言ってもらえるような会社になりたいですから。社員のみんなにもいつもそう言っています。

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