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2018年06月22日

運転支援システムの特徴・比較・ランキングTOP3・使い方

現在、高齢ドライバーによる交通事故は社会問題化しています。関係省庁は運転支援システムの普及に取り組み、自動車販売会社は運転支援システムを装備した「安全運転サポート車」サポカーの開発を推進しています。運転支援システムの特徴と安全性の評価の高い車種を紹介します。

運転支援システムの特徴・比較・ランキングTOP3・使い方

運転支援システムの特徴

運転支援システムの特徴・比較・ランキングTOP3・使い方

運転支援システムは、ぶつからないための自動ブレーキ、飛び出さないための踏み間違い時加速抑制装置、はみ出さないための車線逸脱警報、夜間などに安全性が高まるヘッドライト自動切り替えする先進ライトが主な機能です。

高齢化社会における事故多発の現状を受け、官民を挙げて普及に取り組む機運が高まり、運転支援システムへの関心が高まっています。ここでは、運転支援システムの種類やしくみ、役割などをわかりやすくお伝えしていきます。

サポカーとは?

各関係省庁は高齢ドライバーによる事故防止のため、安全運転支援車、セーフティーサポートカー=サポカー普及啓発活動によって、製造販売各社にサポカー、サポカーSの普及推奨への取り組みを勧めています。 サポカーとは、自動ブレーキを搭載した車、サポカーSは自動ブレーキに加えて踏み間違い事故防止サポート機能を搭載した車のことです。

運転支援システムによるメリット


こうした運転支援システム装備の車に買い替えることによって、安全に運転を続ける期間を伸ばすことも可能になります。

スバル アイサイトとは?

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アイサイトは、富士重工(スバル)と日立製作所が開発した衝突被害軽減ブレーキです。 1989年に交通事故ゼロという目標を掲げ、その性能を進化させました。

アイサイトの特徴は?

車内前方のステレオカメラで前方を監視し、障害物を認識して自動ブレーキやクルーズコントロールが作動しますが、これを運転支援システムと呼びます。アイサイトは市販車用に実用化された世界初のシステムです。現在、最新のアイサイトはversion3となっています。

スバルは、ツーリングアシストと呼ばれる機能が働いています。アクセルとブレーキの制御で安全を支援、ステアリング制御で車線と先行車を認識して、渋滞や高速道路の走行での運転負荷を軽減します。

メーカー別運転支援システム比較

運転支援システムの特徴・比較・ランキングTOP3・使い方

現在、国を挙げて安全運転システムの普及を推奨しています。これに対応して、自動車製造販売各社はそれぞれの特性を持ちながら運転支援システムの技術推進、開発に取り組んでおり、新しく出たほとんどの車には運転支援システムが装備されています。

けれども、その品質や性能はメーカーや車種によって差があり、運転支援システムは同じでも内容と質は違うといわれています。そのため、システムによって運転のしやすさなどに差が出る場合があります。

トヨタの運転支援システム

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トヨタは最上級車レクサスLSを皮切りに最新の安全性能の搭載を拡大して、現在その他多くの車種がサポカーになっています。

トヨタはトヨタセーフティーセンスPという運転支援システムを採用して、衝突被害軽減ブレーキ、アクティブクルーズコントロール(ACC)、レーンキープアシスト、ヘッドライトサポートで運転支援をしています。

また、標識読み取りディスプレイで標識見逃しをサポート、付帯機能の先行車発進アラームで前の車が発進したことを知らせる機能でサポートし、予防安全を目指しています。

日産の運転支援システム

日産は、プロパイロットという安全支援システムを採用しています。

インテリジェントエマージェンシーブレーキという自動ブレーキによる衝突防止、踏み間違い衝突防止アシストによるエンジン出力やブレーキの抑制、LDE(車線逸脱警報)で表示と音による注意喚起、ハイビームアシストによる道路周辺の明るさ検知と歩行者の早期発見など先進技術を搭載したサポカーを開発しています。


赤外線レーザーとモノラルカメラを使用して自動的にブレーキ制御していますが、遠距離の測定には不向きで、対応速度に限界があるところが課題になっています。60キロ以下に対応します。

ホンダの運転支援システム

ホンダは、ホンダセンシングと呼ばれる安心運転支援システムで追突軽減ブレーキを採用しています。赤外線レーザーとモノラルカメラを使用して、自動的にブレーキ制御しています。ミリ波レーダーの近距離の測定精度が他のセンサーより低いため、作動の判断が早まることが課題となっています。

マツダの運転支援システム

運転支援システムの特徴・比較・ランキングTOP3・使い方

マツダは、安全への関心の高まりを見据え、自動ブレーキや車線逸脱警報装置など最新の技術を2017年度中に全車種に搭載しました。(ロードスターを除く)

i-ACTIVSEMSE/SCBSという運転支援システムの技術によって、3種類のセンサー(赤外線レーダー、ミリ波レーダー、モノラルカメラ)を使用して衝突の可能性を予測して自動的にブレーキ制御します。ミリ波レーダーで距離を測定、カメラで認識、赤外線レーザーを補助用途として利用しているため、コストが高めなのが課題です。

運転支援システム人気ランキングTOP3

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ここでは、自動アセスメントという安全性能評価試験において、2017年度に高評価だった自動車トップ3を紹介していきます。

自動車アセスメントは、国内だけでなく、海外でも実施されるテストで、JNCAP(Japan New Car Assessment Program)・NCAP・ユーロNCAPとも呼ばれています。

自動車アセスメントについて

国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(JNCAP)が行う評価は「予防安全性能アセスメント」といわれ、自動車の先進安全技術について評価しています。

この評価は実際の車での衝突試験に基づいており、衝突が避けられない状況下での自動ブレーキの実験などが行われています。安全性能の高い車の開発をしているとともに、安全基準の指針になっています。

第3位 ホンダ N-BOX

ホンダのN-BOXは、安全支援システム、ホンダセンシングが標準装備されており、軽自動車売上トップにも入っている人気の軽自動車です。

2017年度のJNCAPにおいて、全項目満点の最高評価となる予防安全性能評価ASV++を獲得しました。

ミリ波レーダーと単眼カメラなどで周囲の状況を確認し、ブレーキやステアリングの制御技術と協調して事故回避支援をするホンダセンシング機能を備えつつ、夜間走行時にハイビームとロービームを自動で切り替えるオートハイビームと、後方誤発進抑制機能を装備しています。維持費の安い軽自動車に安全装備が付いて、高い人気を得ています。

第2位 マツダ CXー8

2018年4月11日に、マツダ新型CXー8も2017年度JNCAPの評価で全項目満点の最高ランクASV++を獲得して、最高レベルの安全性能が実証されています。運転支援システムの「i-ACTIVSENSE」が採用されています。

i-ACTIVSENSEは、ミリ波レーダーやカメラの検知デバイスによって、衝突回避、被害軽減を図る技術や、認知支援による運転支援システムでサポートをするセーフティ技術の総称です。

車間距離の認識によって自動で速度をコントロールしたり、危険を感知して警報音を鳴らして注意を促したり、夜間走行の支援を行います。3列シートSUVでありながら、安全性も備えている人気の一台です。

第1位 日産 ノート

こちらも、安全機能を追加して安全性を高め、2017年度JNCAPにおいて最高レベルの安全性の評価を獲得しています。

インテリジェントエマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)の性能を向上させ、長距離ドライブ時に負荷を低減するインテリジェントクルーズコントロール、走行車線から逸脱しそうなときに車線内に戻るステアリング操作支援をするインテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)を新たに採用しています。

日産ノートの一押しポイント

踏み間違い衝突防止アシストでは、新たにフロントカメラと機能を連動して作動速度を約25キロまで拡大、歩行者に対しても対応するようになりました。また、夜間走行支援装備も追加されました。

経済産業省や国土交通省が普及促進しているセーフティーサポートカーSの「サポカーS・ワイド」に適合して、運転支援システムの搭載車として最高ランクの認定を受けました。

運転支援システム搭載車の使い方

運転支援システムの特徴・比較・ランキングTOP3・使い方

運転支援システムは、大まかに4つに分けられます。①衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)②ACC(アクティブクルーズコントロール)③レーンキープアシスト④ヘッドライトサポートの4つの運転支援システムです。

これらは自動で行われるシステムであり、ハイブリッドカーのように特に切り替えなどは必要ありません。

また、これらの機能はメーカーによって作動速度域がそれぞれ違っており、一例として、衝突軽減ブレーキでは10~80km/hで作動するものもあれば、1~160km/hで作動するものがあるなど、差があります。

運転支援システム搭載車の事故率

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富士重工(スバル)が、2010年から2014年に国内で販売した同社車両の人身事故件数を基に、アイサイトの効果を調査した結果では、非搭載車に比べ6割事故件数が少ないことが判明しました。(アイサイト搭載車246,139台に対して非搭載車48,085台を調査対象にしています)

事故総件数では61%、対歩行者で49%、対車両で62%、対車両のうち追突事故で84%低いという結果が出ています。

この調査により、対歩行者においては半数以下という事故軽減率の課題を残しつつ、その他の事故率低減には、運転支援システムは一定の効果がみられることがわかります。自動車業界は、運転支援システムに改善の余地を残しながらも日々開発に励んでいます。

運転支援システムのこれから

メーカーや車種によって、自動ブレーキなどは機能や効果に差があります。赤外線レーザーとモノラルカメラの両方を使ったものは、予防安全性が高いものがあります。スバルやマツダは、そうした組み合わせによって独自技術を生み出しています。高価な車ほど幅広い状況に対応できるといえます。

安全運転支援システムの標準装備が当たり前となった現在、スムーズな走行を可能にする運転支援システムの開発に力を入れる段階に入ってきています。

官民一丸で普及促進に取り組む運転支援システム

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運転支援システムは、完全に事故を防ぐというところまでは至っていない発展途中の技術と言えますので、今後の技術向上を見届ける必要があります。保険の面では、運転支援システムを搭載していない車の保険料は、搭載している車に比べて高くなると予想されます。こうした面からも運転支援システムの普及が進むでしょう。

課題を残しながらも普及に向かって開発され続けている運転支援システムは、今後も注目が集まり需要も高まることが予想されます。

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