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2018年06月15日

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

ブレーキが利かなくなってしまうベーパーロック現象は恐ろしいです。教習所ではブレーキを使いすぎると教わりますが、実際に何が起きているのかや、ベーパーロック現象を起こさない方法、車以外で起きるベーパーロック現象などをご紹介します。


ベーパーロック現象とは

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

教習所などでブレーキを使いすぎるとベーパーロック現象が起きると説明され、これが原因の事故などがニュースで報道されることもあり、耳にすることが少なくないです。しかしどういう原理でおきるのか疑問に感じる方もおられるでしょう。そこでベーパーロック現象がなぜ起きるのかなどをご紹介します。

ベーパーとは蒸気のこと

ベーパーロック現象は液体の配管内で発生する現象です。ベーパーとは英語では「Vapor」と記述し意味は蒸気の事で、ロックは「Lock」で閉ざすという意味となります。ベーパーロック現象とは、液体配管が蒸気により閉ざされたようになる現象というです。

液体はほとんど圧縮されない

例えば、炭酸飲料のボトルを開けたとき「プシュ」っと言う音と共に中から気体が吹き出てくるのを手に感じる事ができるでしょう。あれは圧縮され外の圧力より高くなった炭酸ガスが封を切ったことで容器の外に出たことで起きた現象です。このように気体は圧縮することができます。

反対に、液体は圧縮することがほとんどできません。液体の入った容器の入り口に圧力を掛けると出口でも同じ圧力が働くパスカルの原理というものがあります。液体が圧縮されない性質を利用して車のブレーキなどの油圧装置では圧力を伝える装置として液体を利用しています。

油圧配管に気体が入ると気体が圧縮されてしまう

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

油圧装置などでは、液体が圧縮されない性質を利用して圧力を伝えていますが、配管内に気体が入ってしまうと、配管内の気体が圧縮されてしまい圧力を上手く伝えることができません。これがベーパーロック現象の原理です。

車のブレーキであれば、ペダルを踏んだとき通常であれば反発を感じる事ができますが、ベーパーロック現象が起きてしまうとブレーキペダルを踏んだ感触が極端に軽くなってしまいます。さらに、ベーパーロック現象が起きているとブレーキペダルを踏んでもブレーキの油圧配管内部の気体が圧縮されるだけなのでブレーキもかかりません。

ベーパーロック現象の原因

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

ベーパーロック現象がなぜ起こるのかをご紹介しましたが、なぜ密閉されている配管内部に気体が入り込んでしまうのか。それらベーパーロック現象の原因についてご紹介します。

温度が上がると油も沸騰する

油は沸騰しない。と思われがちですが非常に高温になると油も沸騰します。さらに、油に空気中の水分など不純物が吸着されるとさらに沸騰しやすくいです。何らかの原因で配管内部の油が沸騰することでベーパーロック現象が発生します。

例えば車のブレーキの場合はブレーキを掛けすぎることでブレーキが過熱し、ブレーキの熱が油圧配管に伝わることでブレーキオイルが沸騰し蒸気が発生して、ベーパーロック現象が発生します。教習所で長いくだりなどでエンジンブレーキを使いブレーキをなるべく使わないよう指導されるのはベーパーロック現象を避けるためです。

エア噛みという現象もある

配管内の液体が沸騰することで気体が発生し不具合が生じるベーパーロック現象ですが、油圧ブレーキなどの場合、取り扱いの不注意で空気がブレーキの油圧配管内に入ってしまった場合もベーパーロック現象と似たような現象が起こります。この現象は俗にエア噛みと呼ばれている現象です。

ベーパーロック現象とフェード現象の違い

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

車の場合ブレーキが利かなくなる現象にはベーパーロック現象以外にフェード現象と呼ばれる現象があります。ベーパーロック現象もフェード現象もどちらも熱が関わっている現象ですが、原理が異なるのでご紹介します。

熱でブレーキが分解するフェード現象

一般的なブレーキはブレーキパッドと呼ばれる部品を車輪に押し付けて摩擦でブレーキを掛けます。摩擦を伴うためブレーキを掛けると押し付けられているブレーキパッドが加熱されます。ブレーキパッドには耐熱温度があり、耐熱温度を超えてしまうとブレーキパッドが熱で分解してしまい潤滑剤のようになり摩擦が働かなくなります。

この熱でブレーキパッドが分解してしまいブレーキがかからなくなる現象がフェード現象です。熱を伴うためブレーキ用の油圧配管に熱が加わっていれば同時にベーパーロック現象を起こすこともあります。

摩擦を利用するブレーキで摩擦が無くなる現象なので、エンジンブレーキやトラックなどに装着される排気ブレーキ、航空機のエアブレーキなど摩擦を利用しないブレーキ形式では発生しません。

ウォーターフェード現象

ご紹介したフェード現象は熱でブレーキパッドそのものが分解し潤滑剤のようになる現象でしたが、ブレーキに水が入り込むことでもブレーキが効かなくなる現象が発生し、熱によるフェード現象と区別するために「ウォーターフェード現象」と呼ばれることがあります。

車のベーパーロック現象の対処法

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

ベーパーロック現象がどういう原理の現象なのかや、ベーパーロック現象がどうして起きるのかなどを紹介しましたが、実際に起きてしまった場合にどのようにすればいいのかをご紹介します。なお、一般論をご紹介いたしますので、ご自身の車のマニュアルなどもご参照のうえ自己責任で行ってください。

エンジンブレーキの利用

エンジンはアクセルペダルを踏んでいる場合は動力になりますが、アクセルを離している間は抵抗になるためブレーキとして利用することができます。これを利用してベーパーロック現象が起きていても速度を落とすことができます。

シフトダウンして低いギアを選択するほど、より強力なエンジンブレーキが働きますが、エンジンの回転数が上がりすぎるとエンジンや変速機の故障を招くので、回転数の上昇のし過ぎに注意しながらシフトダウンして減速しましょう。

この対処を行っている間はブレーキをできるだけ使わずブレーキ系統を冷やしベーパーロック現象からの回復を目指します。

サイドブレーキの利用

サイドブレーキは多くの場合、常用ブレーキとは別な系統なのでベーパーロック現象を起こしている場合でも使用することができますので、これを利用してベーパーロック現象を起こしているときでも速度を落とせます。車によってはパーキングブレーキやハンドブレーキと呼ばれます。

ただし、常用ブレーキには横滑り防止装置などの安全装置が組み込まれ安全に速度を落とせる制御が行われていますが、サイドブレーキにはそれがありません。また、サイドブレーキは全ての車輪にブレーキをかけない構造のものが多いため、一気にサイドブレーキを使うとスリップの恐れがあります。徐々にかけましょう。

この対処を行っている間はブレーキをできるだけ使わずブレーキ系統を冷やしベーパーロック現象からの回復を目指します。

待避所に突っ込む

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車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

長い下り坂などで、あらかじめベーパーロック現象やフェード現象を起こした車に対処するための、待避所と呼ばれるスペースが用意されていることがあります。走行抵抗が高くなるような工夫をされた道路で、そこに突っ込むことで、何処かに衝突させてしまうよりは安全に停止することができます。

なお、何処かに衝突させて止まるよりは安全というだけなので、急速な減速による衝撃や、車両の破損などさまざまなリスクがあります。

車体を何処かに擦り付ける

ベーパーロック現象が発生して速度が落とせない状態であっても、ハンドル操作は効く場合が多いので、車体を何処かに擦り付けて止めることができます。車体はぼろぼろになってしまいますが、速度が落ちないまま何かにぶつかるよりはマシです。

ただし、衝突を伴う以上危険性も高く、急角度でぶつかった場合はただの衝突事故と同じ結果になってしまうため、慎重に行う必要があり最終手段といえるでしょう。

ベーパーロック現象が起きたら修理しましょう

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

ご紹介したとおり、ベーパーロック現象はブレーキ配管内の油が沸騰し蒸気が発生することで起きる現象ですが、原因にはブレーキオイルに不純物が混ざってしまったなどがあり、また一度発生すると修理をしない限りもとの性能が発揮できないことがあります。ベーパーロック現象が起きたら整備工場へ持ち込み修理を行いましょう。

箇所別ベーパーロック現象の対処法

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

車のブレーキ以外にも液体が流れる構造のものではベーパーロックが発生するのでご紹介します。

ボイラー

ボイラーは何らかの熱源で湯を沸かし蒸気を発生させる装置です。熱源には燃料費の安い重油が良く使われますが、重油は低温では非常に粘性が高く燃料配管内をスムーズに流すことができません。そのため重油を加熱して粘性を下げるのですが、過熱温度が高すぎたり水分が含まれていると配管内で沸騰してベーパーロック現象を起こします。

対処法はおのおのの整備マニュアルに従ってください。

サイドブレーキはベーパーロック現象をおこさない

多くの場合サイドブレーキは圧縮空気やワイヤー、チェーンが作動に用いられるためベーパーロック現象を起こしません。ただし、油圧が用いられているサイドブレーキなどの場合は起こしますが、その場合は常用ブレーキの利用など別な方法で減速を試みましょう。

ベーパーロック現象による事故例

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

ベーパーロック現象が原因といわれている事故例がいくつかございますのでご紹介します。

大分県九重町の観光バス事故

2013年に大分県で起きた観光バスの事故です。運転手がブレーキが利かないと叫んでいたという証言から、ベーパーロック現象が原因ではないかといわれている事故です。

ベーパーロック現象にならないための対策

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

ベーパーロック現象は起きてしまうとたいへん危険な現象ですが、ある程度予防することができるのでご紹介します。

速度の調整にはエンジンブレーキを使う

ブレーキを多用してブレーキオイルの温度が上がると怒りやすくなる現象なので、ブレーキは停止する時に利用し、速度の調整にはエンジンブレーキを利用しましょう。また、ブレーキを多用するような運転を行っている場合は、ブレーキを多用しなくても良い速度で安全運転を心がけましょう。

ブレーキオイルを定期的に交換する

ご紹介したように、ブレーキオイルに水分などの異物が混入するとベーパーロック現象が起こりやすくなります。定期的に点検しブレーキオイルを含む消耗品を交換することでベーパーロック現象が起こりづらくなります。しかし、怒らないわけではないので油断は禁物です。

安全運転を心がけよう

車のベーパーロック現象の対処法・事故例・フェード現象の違い

ベーパーロック現象は起きてしまうと危険な現象ですが、長い下り道でブレーキを踏み続ける、ブレーキを多用する運転を行うなど起こりやすいとはいえ、意識していれば防ぎやすい現象です。速度控えめに、安全運転に心がけましょう。

記事内で紹介した対処などは一般論としてご紹介しました。ご自身の車のマニュアルをよく読み、車に応じた対処を心がけてください。

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