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2018年06月15日

ヘッドライトの内側の水滴の除去方法・修理にかかる費用・原因

ヘッドライトの内側の水滴の除去方法・修理にかかる費用・原因

洗車をした時や雨が降った日などに、ヘッドライトが曇っているという経験をしたことがありませんか。これはヘッドライトの内側に水や湿った空気が入り込み、水滴となって濡れてしまっているためです。今回は、ヘッドライトに水滴がつく原因と除去法についてご紹介します。

ヘッドライトの構造はどうなってる?

ヘッドライトユニット内には、バルブやLEDなどの光源があります。これらが発光することで車の前方が明るくなります。この光源がLEDであれば、ほぼ熱を発生しないので結露は起こりにくいです。しかしバルブタイプの場合は、光とともに熱を発生するので結露の原因となります。

また、ヘッドライトユニットには熱や水分を逃がすための通気口もあります。バルブとヘッドライトのカバーの間が密閉されてしまっていると、ヘッドライトユニット自体に歪んでしまったり、シール材が傷むといった不具合が起こる可能性があります。

フロントヘッドライトの近くには、自動車で最大の熱源となるエンジンがあるので、エンジンの熱とヘッドライトのバルブの熱が重なることで、ヘッドライトユニットの中が高温になるので、レンズカバーに結露が発生する原因になります。

ヘッドライトは結露を前提に設計されてる?

実はヘッドライトは、ユニット内に結露が発生することを前提に、開発・製造されています。それは、ヘッドライト内に水滴で結露が発生しても、配線がショートしないようにするための対策を目的としています。

そのため、自動車メーカーやヘッドライトのメーカーでは、ヘッドライトユニット内に結露が発生することは了解済みです。

もしも、ヘッドライトが水滴で結露してしまっていても、ヘッドライトの照度が低下しない限りは心配しなくても大丈夫です。

ヘッドライトに水滴がつく原因は?

ここでは、ヘッドライトの内側に水滴が発生してしまう原因について見ていきましょう。

通気口の詰まりから水滴が蒸発する

ボンネットを開けてパッと見ただけではわかりにくいのですが、ヘッドライト内部には外気との温湿度を保つための通気口が裏側に2つあります。この通気口があるおかげで、ライトの中は曇りません。

もし、この通気口がホコリなどで詰まってしまうと、ライトの中の換気ができなくなります。その結果、ライトを点灯させたり、熱がこもってレンズの内側に曇りが発生する原因になります。

ヘッドライトの内部は密室なので、高温で水滴が蒸発すると空気中の水分を取り込んでしまい、そのまま水分が抜け出せないと、ヘッドライトに水滴がついた状態になります。

この空気中の水分を取り込んで、蒸発→水滴→蒸発→水滴というサイクルを繰り返すことが、ヘッドライトの内部に水滴が溜まっていく原因です。

バルブがしっかり差し込まれていない

洗車のあとや湿度が高い日、早朝や夜、雨の日などに、水滴がヘッドライトについた状態でバルブ(電球)を交換したりすると、ヘッドライトの内部にその水滴が入ってしまうことがあります。

さらに、バルブを交換したあとに、バルブが斜めに入った状態でしっかりと差し込んでいないと、隙間ができてしまってヘッドライトに水滴がつく原因になります。

バルブをしっかり差し込んでいない状態で走行していると、走行の振動でバルブが外れて、そこから水が浸入してしまいます。そのため、バルブを交換をした際には、車体を揺らしたりしてバルブがしっかり差し込んでいるかを確認しましょう。

コーキング不良や劣化している

車のヘッドライトは、レンズと本体を「ブチルシール」と呼ばれるものでコーキング(接着)してあります。このコーキングは、時が経つほどに劣化する物です。

そのため、本来であれば、ある程度の弾力があるブチルシールが硬くなって割れたり隙間ができてしまい、そこから水や湿気が入ってしまい、水滴の原因になります。

さらに、ヘッドライトの加工やバルブの交換などをした際に、最後にしっかりとコーキングをしていないと、隙間ができてしまい水滴や曇りの原因になります。

ヘッドライトの内側についた水滴の除去方法は?

ここでは、ヘッドライトの内側についてしまった水滴の除去方法を紹介します。

ドライヤー

ヘッドライトの内側に水滴がついてしまった時に、便利なのがドライヤーです。

車のボンネットを開けて、ヘッドライトの裏側にある針金のような金具を外すと、バルブを取り外すことができます。このバルブを取り外した穴から、ドライヤーの熱風をヘッドライト内部に入れていくと、徐々に乾いていきます。

水滴の量にもよって乾く時間が違いますので、乾き具合を見て、全て乾いたらバルブを元に戻して完了です。

乾燥剤

ヘッドライトの水滴や曇りが軽めという時や、ドライヤーで乾かすのは少し抵抗があるという時には、カバー裏のスペースに乾燥剤を入れてみましょう。

直接ヘッドライトの水滴を熱風で乾かすのとは違い、状態によっては数日要することがありますが、一度試してみる価値はあります。数時間から数日で、水滴や曇りが取れれば完了です。

しかし、乾燥剤だけで思うように水滴がなくならない時には、ドライヤーなどで乾かしましょう。

使用する乾燥剤は、100円ショップで売っているものや靴用のもので十分ですが、乾燥剤の中には水分を含んで色が変わったら電子レンジで加熱すると、また乾燥して再使用が可能になるものもあるので、使いやすい乾燥剤を選ぶとよいでしょう。

布団乾燥機

ヘッドライトの内側の水滴の除去方法・修理にかかる費用・原因

本来は、布団や衣類を乾燥させるために使う「布団乾燥機」ですが、ヘッドライトの水滴除去にも活躍するアイテムです。

ヘッドライトのバルブとフォグライトのバルブを取り外してから、ヘッドライト側の穴に布団乾燥機のホースを当てて温風を送り込みます。中から湿った温風が吹き出してくれば、うまく温風が送り込めている合図です。

布団乾燥機の温風は、ドライヤーに比べるとそれほど熱くないので、20分~30分ほど乾燥させて水滴がなくなっていたら、5分ほど送風でヘッドライトの中を常温に戻してからバルブを戻して完了です。

コーキングで修理

ヘッドライトの内側の水滴の除去方法・修理にかかる費用・原因

ヘッドライトのレンズとプラスチックの間を接着されている部分が劣化することで、ヘッドライトの中が水滴で濡れてしまう原因になります。そのため、水滴予防や水滴除去をしたあとなどには、しっかりコーキングする必要があります。

コーキングをしっかり行うためには、専用のコーキングガンと、シリコンシーラントを用意する必要がありますので、事前にホームセンターで購入しておきましょう。

コーキング方法としては、ヘッドライトを取り外したあとに、ヘッドライトのレンズとプラスチックの間にコーキング剤を薄く塗り、一周のコーキングができたら、乾燥させるために最低でも一日は触らないで置いておきます。中までしっかりと乾燥させるためには、3日~1週間ほどみましょう。

シリコンがある程度乾燥したら、ヘッドライトを元に戻して、水滴が入らないか2~3日は様子をみてください。

ヘッドライトの水滴の修理費用はいくら?

ヘッドライトの内側の水滴の除去方法・修理にかかる費用・原因

ここでは、ディーラーや修理工場などで、プロに水滴除去をしてもらった際にかかる費用を紹介します。状態によってかかる費用は変わってきますので、あくまでも目安としてみてください。

ディーラーでの修理の場合

ヘッドライトに水滴がついたままや、水がたまった状態で放置していると、いずれバラストにも水が浸入してしまい、ヘッドライトが点かなくなってしまいます。

ヘッドライトが点かなくなってしまう原因は、ヘッドライトの中に侵入した水で、バラストのコネクターが浸水状態になって壊れてしまうからです。

こういった状態になってしまうと、ディーラーでは基本的に「Assy交換」と判断されてしまうため、バラスト付きヘッドライトで、片側約12万円と修理費用が高額になってしまいます。

一般の修理工場での修理の場合

一般の自動車整備工場などの場合では、部品を持ち込んでの修理も可能な場合があります。持ち込みでの修理であれば、交換費用のみとなりますので、車種によって金額の差はありますが、7千円ほどで修理をしてもらえます。

部品の持ち込みをしない場合であれば、交換作業の他に部品代金も必要になりますので、1万円~5万円の費用がかかる可能性があります。

必ず修理をお願いする修理工場で、ヘッドライトの状態から見積もりをしてもらいましょう。

ヘッドライトに水滴がついたままでも車検は通る?

ヘッドライトの内側の水滴の除去方法・修理にかかる費用・原因

ヘッドライトが水滴で曇っていたり、変色して黄ばんでいると、夜間にライトを点灯しても曇りガラスのようになってしまい、光量が足りなくて大変危険です。

車検の検査には、ヘッドライトのテストがありますので、光量不足の状態では車検が通らない可能性もあります。車検が通らない理由としては、ライトの中に水滴が乱反射などをして光軸が測れない場合があるからです。

そのため、ヘッドライトが割れていない状態で、水滴が入ってしまっている時は、ヘッドライトを取り外して乾燥させてから、コーキングをやり直すなどの対策をしなければいけません。

車種別のヘッドライトの水滴の除去方法は?

ヘッドライトの内側の水滴の除去方法・修理にかかる費用・原因

車種別のヘッドライトの水滴の除去方法をご紹介します。

フォレスター

1、ボンネットを開け、手前のクリップ6ヶ所とビス2ヶ所と、内側のビスを外します。

2、隙間から爪で引っ掛けて持ち上げてから、ツメ2ヶ所を外し、ヘッドランプウォッシャーのカバーを外します。

3、フェンダー内にもクリップがあるので、左右1ヶ所ずつ外します。

4、バンパー下側の左右対称に6ヶ所留まっているクリップを外します。

5、両サイドから持ち上げれば、全体的に外すことができます。

6、バンパーを引き抜いて外して、ヘッドライトを取り外します。

7、バルブが詰まっている場合は、バルブの掃除をし、水滴を完全に除去するためにドライヤーで1時間ほど乾かします。

8、点灯確認をして、バンパーを取り付けます。

9、最後にヘッドライトをコーキングして、数時間乾かして完成です。

エスティマ

1、 ヘッドライトの固定ネジを3ヶ所外します。

2、ヘッドライトの手前を持って、少し上側に力を入れて引き抜きます。

3、ヘッドライトが外れたら、裏側のコントロール部のネジ4ヶ所を外します。

4、バルブを外し、白キャップ2ヶ所も外します。

5、ドライヤーや乾燥剤といった道具を使って、水滴を乾かしていきます。

6、ガスケットなどにひび割れがないか、コーキング剤が劣化していないかを確認して、補修をしてからバルブやヘッドライトを戻します。

エスティマの場合、ガスケットはトヨタには補修部品として取り扱っていないため、市販のものを購入する必要があります。

BMW

1、インナーフェンダーを外したあとに、裏蓋を外します。

2、ウインカーバルブを外します。

3、ドライヤーなどで水滴を乾かしていきます。

4、水滴が入った原因を探り、スポンジテープやコーキング剤などで補修をして、裏蓋に水が入らないようにします。

5、バルブやインナーフェンダーを戻していきます。

ヘッドライトの水滴予防にはメンテナンスが一番!

ヘッドライトの内側の水滴の除去方法・修理にかかる費用・原因

今回は、車のヘッドライト内部に水滴が入ってしまった場合の除去方法などをメインに見てきました。

水滴が入る原因には、バルブの差し込み不良やコーキング剤の劣化、バルブの詰まりなどがありました。これらは、バルブ交換の際や洗車のタイミングで、メンテナンスをすることができます。

ヘッドライトが曇ることで、車検が通らなかったりヘッドライトが点灯しないといった状況になってしまっては大変ですので、普段からヘッドライトの状態を確認することが大切だということがわかります。

また、ヘッドライトに水滴や水が入ってしまった場合、自分で除去作業をすることもできますが、普段から車をいじったりしていない人などは、無理をせずに、メーカーや修理工場に相談することをおすすめします。

大切な愛車を長く乗り続けるためにも、普段からメンテナンスをしましょう。

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