車にかかる年間維持費|計算法・排気量の比較・車種別維持費
初回公開日:2017年11月13日
更新日:2017年11月13日
記事に記載されている内容は2017年11月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
車にかかる年間維持費
特に地方に住んでいる人にとっては、欠かせない交通手段となっている車。一家に一台所有している方も多いでしょう。
私たちにとってなくてはならない車ですが、やはり維持するためには、いくらかの費用が必要となります。車種や排気量によっても年間維持費は変わってきますが、ここでは一般的な年間維持費に関してご紹介します。
あなたも一緒に車にかかる年間の維持費を考えてみませんか?
これを抑えておけば大体の年間維持費が計算できる!
まずは、簡単に車には、どういった維持費がかかるか見ていきましょう。
維持費は大きく3つに分けられます。毎月必要な維持費、毎年必要な維持費、数年置きに必要な維持費です。これを抑えておけば、大体の年間維持費を計算することができます。
毎月必要な維持費
車の維持費には、毎月かかるものがあります。それが下記です。
・ガソリン代(電気車の場合は電気代)
・駐車場代
ガソリン代(または電気代)は車を走らせるために必要な動力です。車を使用するなら必須となる費用で、車種や燃料の種類によっても価格が異なります。
駐車場代は、車を駐車するために必要なスペースにかかる費用です。エリアによって大きくことなりますので、予め確認しておきましょう。
毎年必要な維持費
維持費の中には、毎年支払が必要なものもがあります。毎年必要な維持費は下記です。
・12か月点検
・自動車税
・任意保険料
・消耗品代
12か月点検とは法律で定められている定期点検です。法律で義務とされており、これを行わない場合、保証を受けられなくなる可能性があります。半数は、12か月点検を受けていないというデータもありますが、車を所有するなら、年間維持費に含めてしっかりと行ってください。
自動車税は詳しくは下記に記載していますが、車の排気量によって変わってきます。車を所有する方は必ず支払わなければならない税金です。
一方で任意保険料は、自分の任意で加入する保険のことです。車両保険や対物保険などがあり、「もしも」のときに備えるために必要です。また、消耗品とは、エンジンオイル交換費用やバッテリー交換費用、タイヤの取り換え費用などが含まれます。頻繁には必要ありませんが、車を維持するためには必要なものとなっています。
数年置きに必要な維持費
頻繁に支払う必要はないものの、数年置きに必要な維持費もあります。それが下記です。
・自賠責保険料
・自動車重量税
・車検費用
自賠責保険は任意保険とは異なります。自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)とは、法律によって、加入が義務付けられている保険です。すべての車が加入しなければならず、「強制保険」とも呼ばれています。
自動車重量税は、自動車の重さで決まる税金です。新規登録あるいは車検時に支払が必要となります。
また車検ですが、通常車検期間は新車は3年、その後は2年ごとになります。
任意保険料も年間維持費のひとつ
車の任意保険料も年間維持費のひとつです。
任意保険とは、自賠責保険で賄えない対人や対物など、保証範囲をカバーするための保険です。任意とは言っていますが、車を所有している人は、ほとんど加入している保険です。
任意保険料は、民間の保険会社との契約となります。保険会社、そして加入者の年齢や保険の等級、保証内容などによっても費用が変わってきますので、民間保険会社と相談した上で費用を支払ってください。
参考として一般的な任意保険の相場は、25歳までは高めに設定されていることがほとんどです。1年間で90,000円から110,000円ほど、それ以上の年齢では年間60,000円~80,000円ほどとなっています。任意保険に加入する場合には、これらも年間維持費として考えておく必要があります。
年間にかかる維持費の比較
では年間維持費を比較してみましょう。月々の維持費は環境によって大きく異なりますので、自動車税を、1500ccと2000ccの比較をしていきます。
1500㏄の車の年間維持費
自動車税は毎年4月1日時点で、車を所有しているときに支払う税金になります。車の排気量によって変わってきます。法人などの事業用で登録すると、自動車税は安くなります。もちろん自家用車として使用する場合は、事業用としての登録はできません。
では1500ccの年間維持費をみてみます。1000~1500ccの場合だと自家用車で34,500円、事業用車で8,500円かかります。
2000㏄の車の年間維持費
次に2000㏄の年間維持費になります。
1,500㏄~2,000㏄自動車税は自家用車で39,500円、事業用車で9,500円です。1500ccの車と比較して、自家用車は5,000円、事業用車は1,000円高くなります。
排気量によって自動車税は変わってきますので、排気量が少ない1500ccの車のほうが、安めに設定されています。少しでも年間維持費を抑えたいのであれば、排気量をチェックしておくといいでしょう。
車種別で見る年間にかかる維持費
いろいろな意味が詰まっているナンバープレート。正式名称は「自動車登録番号標」で、法律で必ず車に取りつけなければいけないと決められています。
中でも「5ナンバー」、「3ナンバー」はよく聞くのではないでしょうか?これは分類番号と呼ばれていて、分類番号は、車の大きさとエンジンの排気量等によって分類されています。
5ナンバーは「小型乗用車」のことです。トヨタのアクアやプリウス、ホンダのフィットなどがこの5ナンバーに分類されます。基準は全長4.7メートル以下、かつ全幅1.7メートル以下、かつ全高2.0メートル以下、かつガソリン車の場合は、総排気量が2000cc以下の車です。
3ナンバーは「普通乗用車」のことです。先述した基準を1つでも上回ると3ナンバーとなります。車の大きさは5ナンバーの基準であっても、エンジンの総排気量が2000cc以上になってしまうと、3ナンバーに分類されるということです。
では、車種別の年間維持費を見ていきましょう。
5ナンバーの年間維持費
5ナンバーの年間維持費ですが、環境性能を重視した近年の車は、3ナンバーサイズのボディを持ちながら1500ccに満たない小さめのエンジンを搭載した車も増加しています。
そのため、5ナンバーだから3ナンバーよりも年間維持費が安い、ということはほとんどないでしょう。
3ナンバーの年間維持費
一方で3ナンバーの年間維持費に関してですが、昔の3ナンバー車といえば、5ナンバー車よりもエンジンの排気量が大きいのが一般的でした。つまり馬力がありスピードが出るということです。また、装備品等もゴージャスな雰囲気がありましたが、現在は馬力や装飾品もさほど差はありません。
また年間維持費に関しても、3ナンバーと5ナンバーの車では、実はあまり差はありません。3ナンバーの車の維持費が高いような気がするのであれば、それは昔の3ナンバーのイメージによるものでしょう。
車の年間維持費はある程度計算しておこう!
車の年間維持費をご紹介しましたが、いかがでしょうか。あらかじめ年間維持費を計算しておくことで、大体の目安になるので車を所有しやすくなります。
とは言っても車の年間維持費は、結構かかってしまいます。各種税金、車検代はどうしても下がらないものなので、年間維持費を削減するのであれば、ガソリン代を抑える努力が必要です。
ガソリン代は車の燃費によって変わってきますが、運転の仕方によってガソリンを消耗しにくい運転も可能です。車が一番ガソリンを使うのは発進時ですので、一呼吸おいてから、徐々にアクセルを踏み込むようにし、急加速は行わないようにしましょう。こういった運転はちょっとした意識で取り入れることができますので、年間維持費を少しでも抑えたいのであれば、ぜひ取り入れてください。
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