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2019年01月12日

「目的」と「目標」の違い・具体例・使い分け方法|手段/課題/研修

「目的」と「目標」は自然と使い分けている方も多いと思われますが、改めて考えて見た時に「何が違うんだろう」と疑問を覚えた経験がある方も少なくないでしょう。ここでは目的と目標の違いをご紹介していきますので、使い分けの参考にお読みください。

「目的」と「目標」の違い・具体例・使い分け方法|手段/課題/研修

「目的」と「目標」それぞれの意味は?

「目的」と「目標」の違い・具体例・使い分け方法|手段/課題/研修

「目的」も「目標」も日常生活・学業・ビジネスなどでよく用いられますが、違いについて理解していない方もいることでしょう。意味的に似ている部分は大きいため、深々と考えて違いをハッキリ区別した使い方をしなくても良いと言えば確かにそうですが、全く同じニュアンスがあるわけではありません。その違いを知っておくと、目的と目標の使い分けがしやすくなります。

ここでは、まず「目的」と「目標」の意味をそれぞれご紹介していきます。そして各意味をご紹介した後に、改めて違いについて触れていきます。それでは、「目的」と「目標」にどのような違いがあるのかを見ていきましょう。

「目的」とは

「目的(もくてき)」には、2つの意味があります。1つ目の意味は「実現や到達を目指す事柄」、2つ目の意味は「実現するために行われる行為」です。似たような意味ですが、言い換えてみると少し違いが見えてきます。

「実現や到達を目指す事柄」は言い換えるなら「目当て」となり、「実現するために行われる行為」を言い換えた場合は「手段」になります。要は、1つ目の意味は「辿り着きたいところ」2つ目の意味は「辿り着くまでの方法」です。

一般的な意味は1つ目の「実現や到達を目指す事柄」で、2つ目の意味は主に「哲学用語」として用いられる意味だと言われています。そのため、2つ目の意味については少し複雑な説明をされることが多いです。「好意における目当て」であり「それに向けてそれのために行われ、実現が求められるもの」といったように、少々分かりにくいものとなります。

「目標」とは

「目標(もくひょう)」には、3つの意味があります。1つ目の意味は「そこまで行うか成し遂げたい気持ちで設定した目当て」、2つ目の意味は「的(まと)」3つ目の意味は「目印」です。2つ目の意味「的」は射撃などで用いられる意味で、いわば「ターゲット」のことを言います。

そして、3つ目の「目印」は「他のものと紛れないように付ける印」あるいは「覚えのために付ける印」のことを表します。2つ目と3つ目は、見ての通り「目的」が持つ意味とは無関係です。「目的」と紛らわしくなるのは、1つ目の意味「そこまで行うか成し遂げたい気持ちで設定した目当て」であります。

「目的」と「目標」の違いは?

「目的」と「目標」の違い・具体例・使い分け方法|手段/課題/研修

以上の内容で「目的」は「実現や到達を目指す事柄(目当て=辿り着きたいところ)」と「実現するために行われる行為(手段=辿り着きたいところに行くための方法)」を意味し、「目標」は「そこまで行うか成し遂げたい気持ちで設けた目当て」を意味することが分かりました。区別で混乱するのは、目標と目的の1つ目の意味が持つ「目当て」のところです。

ここで言う「目当て」には「事をする時の基準や到達点として心に決めること」の意味があり、すなわち「その行動により辿り着きたいところを決めておく」ことを言います。「目的」には「実現や到達を目指す」の言葉があり、「目標」には「そこまで行う、もしくは、成し遂げたい気持ちで設ける」の言葉がありましたが、この言葉の違いが「目的」と「目標」の違いです。

違いは「的」と「標」のニュアンスにある

「目的」は「目当ての的」と書くように「的(ターゲット)それを得たい願望」が意味の主体であり、「目標」は「目当ての標(マーク)」と書くように「標(マーク)を付けて向かう気持ち」が意味の主体です。もっと端的に言えば「目的」は「得たいから行動する」感じ、「目標」は「行動するために設定する」感じです

イメージの話ですが「あれが目的だ」と「(辿り着きたいところに)指を指す」のが「目的」、「目標はあの辺だ」と「(辿り着きたいところに)印を付けて掲げる」のが「目標」になります。要は「目的=的は1つなので変更が効かない固定的な終着点」、「目標=印は色んなところにいくらでも付けられるので変更が効く通過点(目的のための方法)」です。

「目的」と「目標」の具体例には何がある?

「目的」と「目標」の違い・具体例・使い分け方法|手段/課題/研修

目的と目標の違いをイメージしやすいように、具体例をご紹介していきます。

健康について

「健康」を「目的」とするなら、その意味は「健康体になること」です。「健康目的でウォーキングを始める」というのは、言い換えれば「健康体になるためor健康体でいるためにウォーキングを行うようになった」意味になります。そして、「目標」は「健康体になる・健康体を維持する」という「目的」のために成し遂げたいことを表します。

ウォーキングを例に挙げるなら、「健康維持の目的で毎日5kmのウォーキングを目標としている」といった表現ができます。「毎日5kmのウォーキングをする」ことが「目標」で、それを行う理由である「健康維持」が「目的」です。ダイエットで言うなら「入らなくなった洋服を着る」のが「目的」、「何kgまで落とす」というのが「目標」になります。

学業について

テストの高得点、偏差値の最大化、それらを実現するための勉強時間の確保や進捗=目標で、なぜそれらを目標とするのか、志望校合格や就職のおける夢などのため=目的となります。

道順について

「目的」と「目標」の違いを知るためには、「道順」の話も有用です。道順の話では「行きたい場所」が「目的(目的地)」となり、「目標」は「目的地を見つけるために見付けたい場所」を表します。「目的地」のちゃんとした場所が分からないの場合には近くの「目印」を探すことがありますが、その「目印」たるものが「目標」です。

到達点=目的地で、目的地に到達するまでに辿る場所や目印=目標です。目標は「駅→〇〇町の信号機→を右に行くと郵便局→の前に目的地)」といった感じで移り変わりますが、目的地は基本動きません。ヘンゼルとグレーテルのように道中にパンくずを落として行き、さてその道を戻るとなった時には、「家に帰る」のが「目的」で「家に近い方のパンを見つける」のが「目標」になります。

「目的」と「目標」の使い分け方法!

「目的」と「目標」の違い・具体例・使い分け方法|手段/課題/研修

「目的」と「目標」の違いについて、混同させたり困惑したりする方が多い理由は「同じような場面を表す時に用いる」からです。同じ場面を表すにしても、目的と目標ではその意味合いが少し違ってきます。使い分け方法を理解するために、手段・課題・研修・方針・営業を例にしてご紹介していきます。

手段

「手段」とは、「目的を遂げたり目標を達成するための方法」のことを言います。そのため、目的の手段は「実現や到達に至るための方法」目標の手段は「設定したところまで行うための方法」になります。

課題

「課題」は、「問題や題目(主題=中心となる題)」を意味します。すなわち、「解決しなければならない問題」や「課せられた題や問題」のことです。目的の課題は「実現や到達に至るために解決すべき問題」、目標の課題は「設定したところまで行うために解決すべき問題」になります。

研修

「研修」とは、「学問や技能などを磨いて修得すること」を言います。特に、「職務に対する理解を深めて習熟するために学習すること」を表す時に使うことが多いです。研修の目的は「学問や技能などを磨いて修得すること」、研修の目標は「学問や技能などを磨いて修得するために学習すること」になります。

方針

「方針」は、「これから進むべき方向・目指す方向」を意味します。目的の方針は「実現や到達に至るために目指す方向」、目標の方針は「設定したところまで行うために目指す方向」になります。

営業

「営業」とは、「営利(金銭的な利益を得ること)を目的とした事業を営むこと」です。営業の目的は「金銭的な利益を得ること」、営業の目標は「設定したところまで金銭的な利益を得ること」になります。

「営利目的」という表現もありますが、この意味は「金銭的利益を実現させる」です。つまり、「お金を得ることが行動の理由である」ことを表しています。「営利の目標」とした場合は「お金をどのくらい得たいのかを定め、その金額に至れるように行動する」意味がになります。

「目的」と「目標」は英語にすると?

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「目的」と「目標」は日本語において混同されがちですが、英語ではどうでしょうか。英語の中にも区別なく用いられる単語はありますが、割と区別して使うものもあります。それでは、目的と目標の英語について見ていきましょう。

purpose

「purpose(パーパス)」は、「目的」を表す際の基本英語です。すなわち、「目的を英語にする際はpurposeと訳するのが基本」ということです。 purposeは「行動や行為の理由や動機」を表す表現で、この「理由や動機」の部分が日本語で言う「目的」になります。論文やプレゼンなど、公的にもよく用いられます。

aim

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「aim(エイム)」は「銃の狙いをつける・銃などを的に向ける」などを意味しますが、それが転じて「狙い・狙う・狙いをつける・志す・目指す」などの意味でも使われるようになった単語です。「達成・到達・獲得したい明確な目的や目標」といった「行動の終着点」を表す時に使用します。

object

「object(オブジェクト)」は「物・物体・対象」の意味ですが、「目的・目標」を表す時にも使います。 aimのように「行動の終着点」を表しますが、「中間的な目的」つまり「目標」の意味合いを強く込めて使うことも出来ます。フォーマルな場面で明確な目標を示す時は「objective(オブジェクティブ)」も使用します。

goal

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「goal(ゴール)」はサッカーなどのスポーツで言うゴールと同じで、「達成したいところ」を表す時に使います。執着点でも経過地点でも使用可能なので、場面により目的とも目標とも訳されます。ただし、目標の意味合いにする場合は長期的ニュアンスを含む場合もあります。

target

「target(ターゲット)」は「射撃などの的や標的」の意味を持ちますが、目的や目標の意味でも使用されます。しかし、使用可能なのは「具体的な数値目標」がある場合に限ります。また、短期的なニュアンスを含みます。仕事における生産目標額や、募金に際して目指す金額設定などの意味で用いられることが多いです。

point

「point(ポイント)」は「点・目印・先端」などの意味が基本ですが、「行為などの目標や意味」を表す際に使うこともあります。ただし、この意味で使う場合は不可算名詞となり、通例では否定または疑問文で用います。

「目的」と「目標」の類語には何がある?

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目的の類語になる英語は「aim」や「point」目標の英語になる類語には「target」の言葉が出てきますが、日本語における類語ではどのようになっているのでしょうか。以下にご紹介していきますので、言い換えの参考にしてください。

目当て

「目当て(めあて)」は目的や目標の意味をご紹介する中で登場しましたが、改めまして「目当て」という言葉は「目標とするもの・心の中で目指しているもの・行動の狙い・物事を行う時などの基準や見当」を意味します。「お金目当て・体目当て・お菓子目当て」など「○○目当て」の形で使用し、多くは短期的な印象です。

狙い所

「狙い所(ねらいどころ)」の意味は「狙いとする所・目標とする点」とありますが、実際には「目的」の類語になります。「target」や「aim」のように、「狙う」意味は「的」を終着点とするイメージなので「目標よりも目的」の類語と言われます。「狙いがある」などの形で使う「狙い」だけでも類語になります。

付け目

「付け目(つけめ)」の意味には「つけ込める隙や利用出来るような弱点」というのもありますが、目的・目標の類語になるのはもう1つの意味「目指すところ・狙い所・目当て」の方です。また、「付け目」は「付目」と表記する場合もあります。

目安

「目的」と「目標」の違い・具体例・使い分け方法|手段/課題/研修

「目安(めやす)」の意味は「目当て・目標・おおよその基準や見当」で、目的ではなく「目標」の類語と言われています。固定的で終着点ではなく、「大体このくらい」の感覚で定める位置を表すためです。

目処

「目処(めど)」の意味は「目指すところ・目当て・物事の見通し」で、目安と同様「目標」の類語とされます。目処は「目処をつける」と言うように、途中経過の位置を表すことが多いためです。

方向

「方向(ほうこう)」の意味は「物が向く方・進む方(方角)」ですが、もう1つ「気持ちや物事の向かうところ(目指すところ)」の意味もあります。この後者の意味が「目標」の類語に挙げられます。

対象

「対象(たいしょう)」の意味は、「行為の目標となるもの」です。これの言い換えは「目当て」になると言われているため、目的や目標の類語になります。しかし対象の意味には「目標」の言葉が使用されていますので、類語の話では目的より目標寄りとされます。

「目的」と「目標」の違い・具体例・使い分け方法|手段/課題/研修

「的(まと)」の基本的な意味は「発射練習の目標道具」です。しかし、「物事をする時の目標・対象・目当て」や「物事の核心」の意味もあります。

意図

「意図(いと)」は、「目標を定めるような気持ちではっきり意識していること」を意味する言葉です。「定めるような」という点で「目標を定める」とは少し違うニュアンスですが、「何かをするハッキリした意識を持って取り組む」という意味では似ています。ただ、意図は短期的意味を含むので「目標」寄りです。

抱負

「抱負(ほうふ)」の意味は「心の中に持つ計画や決意」で、長期的なニュアンスがあります。目的と目標で言ったら「目的」寄りですが、目的とよく似ているかと言えば違います。しかし類語に挙げられることがある言葉なので、参考までにご紹介しました。

「目的」と「目標」の反対語は?

「目的」と「目標」の違い・具体例・使い分け方法|手段/課題/研修

目的と目標の反対語は「目的としない・目標としない」といった意味を持つはずですが、そのような意味のある言葉は見つかりませんでした。そのため、「目的や目標の反対語は基本的にない」という結論になります。しかし、「手段」が目的や目標の反対語になるという意見もありました。

手段

目的や目標は「行動をする意味」で「到達地点を表している」、手段は「実現させるための方法」で「到達地点までの道を表している」という理論です。「結果」と「結果へと進む段階」という部分に注目したことによる意見ですが、実際には「目標や目的の反対語として定められた言葉はない」とされます。

「目的」と「目標」には多少ながら確かな違いがある!意識して使い分けてみよう!

「目的」と「目標」の違い・具体例・使い分け方法|手段/課題/研修

「目的」と「目標」は意味を見ても確かによく似ています。しかし「目的」は「固定的な終着点(それを成したら行動は終わる)」、「目標」は「複数設定が可能な経過地点(それを成すためには理由がある)」というような意味合い的違いがあります。「目的に近付くための段階で成し遂げていくものが目標」とも言われます。

使い分けは何となくな感覚で行っている方も多いようですが、実際それでも問題無く使えている方は少なくありません。また「目標」の方が一時的ニュアンスを込めて使用されたり、「目的」の方が得たい印象が強かったりということもあります。今回ご紹介した内容は参考程度に、目的と目標の違いを考えて使い分けてみましょう。

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