Wheel
Search

検索したいワードを入力してください

Sidebar banner
2018年07月10日

現状維持バイアスの心理状況・おすすめの本・事例・外し方・性格

現状維持バイアスの心理状況・おすすめの本・事例・外し方・性格

現状維持バイアスは、現状維持を望んで変化を避けようとする心理作用のことです。この記事では現状維持バイアスの心理状況・おすすめの本・外し方などをまとめました。現状を変えたいのに変えられないと悩んでいる人は、参考にしてください。


現状維持バイアスの心理状況

現状維持バイアスとは、変化よりも現状を維持することを望む心理作用のことです。変化することで利益を得られる可能性があるのに、変化を恐れて行動を起こすことができないのは、現状維持バイアスが働いているためです。

この記事では、現状維持バイアスの心理状況・事例・現状維持バイアスの外し方などについてまとめました。「もしかしたら自分は現状維持バイアスにかかっているのかも」と感じたあなたは、ぜひこの記事を読んでみてください。

現状維持バイアスとは何か?

現状維持バイアスとは、変化することより利益を得る可能性があるとしても現状維持する方がよいという偏見・先入観のために変化を避ける心理作用のことです。

このような心理作用が働くと、新しいことへの挑戦や、よりよい条件の仕事に転職するといった行動ができなくなってしまいます。

人は、利益から得られる満足度よりも、損失から得る苦痛の方が大きいと判断する傾向があります。これは行動経済学の中で提唱されている理論で「損失回避性」といいます。1万円を得る喜びよりも、1万円を失う苦痛の方を、人は大きく評価する傾向があります。

現状維持バイアスの背景には、この損失回避性が働いていると考えられています。

現状維持バイアスと保有効果

現状維持バイアスに関連する心理効果に「保有効果」があります。保有効果とは、自分が所有しているものに高い価値を感じて、それを手放すことに心理的な抵抗感を覚えるという心理効果のことです。

「一度手に入れたものを持ち続けること」=「現状を維持すること」に高い価値を感じ、それを「手放すこと」=「変化すること」に抵抗を覚えるということは、現状維持バイアスと共通する心理効果と言えます。

現状維持バイアスの事例

現状維持バイアスが働いているせいで、合理的な判断ができなくなってしまうことは誰にでも起こりえます。ここからは現状維持バイアスを身近な例で紹介していきます。あなたにも当てはまるところがないか、考えてみてください。

現状維持バイアスが恋愛に影響するのはどんな時?

長く付き合っていて、もう二人の関係は冷めているのに何となく付き合いを続けてしまうのは、現状維持バイアスにとらわれていると言えます。新しい出会いを得る喜びより、恋人を失う不安や辛さの方を大きく感じてしまい、身動きが取れない状態です。

恋人が浮気をしていると気づいているのに、それを追及したり責めたりできないのも、恋人を失うくらいなら、現状のままでいたいという現状維持バイアスが働いている可能性が高いです。

恋人として充分な交際期間を経ているのに結婚に踏み切れない、というケースも現状維持バイアスが働いている可能性があります。結婚によって得られるメリットより、今の状況が大きく変化して失うものがあるのではという恐れから、結婚に踏み切れません。

現状維持バイアスがビジネス・仕事に与える影響は?

ビジネス・仕事において、現状維持バイアスが働いているケースにはどのようなものがあるでしょう。

営業で新規顧客の開拓が難しい理由の一つに顧客が持つ現状維持バイアスがあります。提案された製品が、今使っている製品より明らかに優れていても、変化による損失の可能性を過大に考えてしまい、新しい製品導入に踏み切れないのは現状維持バイアスの影響です。

職場で習慣だからと非効率な作業のやり方を変えない人がいます。これも作業のやり方を変えることで効率化し業績アップが期待できるのに、変化するための労力・失敗した場合の損失の方を大きく評価する現状維持バイアスの影響と考えられます。

現状維持バイアスにとらわるデメリット

現状維持バイアスは、多かれ少なかれ誰にでも備わっている心の作用です。危険や損失を回避したいという人間の本能に基づいているので、必ずしも悪いことではありませんが、現状維持バイアスにとらわれ過ぎることのデメリットは知っておいた方がいいでしょう。

安心を選択したはずなのに後悔する結果に?

私たちは、毎日常に小さな選択を積み重ねながら生きています。現状維持バイアスにとらわれていると、安心できる選択をしたつもりでいても少しずつ不満が積み重なり、後に大きな後悔をすることになる可能性があります。

浮気している恋人に不満を持っているのに現状維持を望んで問題を放っておいても、いずれ恋人との関係は破たんを迎える可能性が高いでしょう。さっさと別れて新しい人を見つけた方が、楽しい時間を過ごすことができた可能性が大いにあります。

しかし現状維持バイアスにとらわれていると、冷静な判断ができず、新しい出会いのチャンスを逃がし不満な時間をずっと過ごすことになります。安心を選んだつもりが、大きな損失を被ることになってしまいます。

ビジネスで取り残される?

現代は世の中の変化のスピードが速くなっています。日本経済の高度成長期から安定成長期に成功体験を重ねてきた世代の中には、現状維持バイアスにとらわれている人が多く存在します。

若い人が新しいことを提案しても「前例がない」「このやり方でうまく行ってきたのに変える必要があるのか」と受け入れない傾向があります。現状維持バイアスにとらわれていると、刻々と変わる世の中の変化に対応していけず、競争から取り残されてしまいます。

現状維持バイアスはビジネスに利用できる

現状維持バイアスにとらわれてしまうことのデメリットについて述べてきましたが、誰でも持っている現状維持バイアスをビジネスに利用することも可能です。

現状維持バイアスは、利益と損失が同じ額である場合、損失の方を過大評価し避けようとする「損失回避性」に基づいています。また一度手に入れた物に高い価値を感じ、それを手放すことに抵抗感を覚える「保有効果」とも共通しています。

これらの心理状況を利用したビジネスは、身近なところにあります。

Bottom banner

通販番組の返金保証

テレビの通販番組などの商品に、「○日間返品保証」が付いているものがあります。商品を購入し使用した後でも、○日間の間は返品できるという制度は現状維持バイアスをうまく利用した手法です。

新しい物を購入することには、粗悪品だったり、買ってはみたものの気に入らないといったリスクが伴います。粗悪品や気に入らない物だったら購入した金額を損することになりますが、返品保証がついているとそのリスクを限りなくゼロに近づけることができます。

実際購入してみて、多少気に入らないところがあったとしても「使えないわけではない」「返品が面倒」という気持ちや、一度所有した物を手放すことに抵抗を覚える「保有効果」により、返品しない人も多くいます。

このように、現状維持バイアス・損失回避性・保有効果といった心理をよく知ることで、ビジネスを有利に運ぶことも可能です。

現状維持バイアスに関するおすすめの本

現状維持バイアスに関心を持つ人が増えたきっかけになったのは、シカゴ大学のリチャード・セイラー教授が、行動経済学への貢献により2017年にノーベル経済学賞を受賞したことでしょう。

従来の経済学では、人は利益を得るために合理的に行動すると考えらえていました。しかし人の行動は必ずしも合理的ではなく、現状維持バイアスなどの心の働きにより損をする行動をしてしまうことがあります。

そのような心の働きについて研究するのが行動経済学です。行動経済学を知ることで、自らの心理状態を冷静に分析できたり、顧客の心理を巧みにつかんで商品やサービスを売り込むことも可能です。

初心者でもわかりやすくまとめられた、行動経済学の本がこちらです。

マンガでわかる行動経済学

行動経済学について楽しくわかりやすく読める「マンガでわかる行動経済学」です。この本は、身近な事例をあげながら、どうしてその選択をしてしまうのかをわかりやすくマンガを交えて紹介しています。

行動経済学って難しそうだと感じている人におすすめです。

この本はすごく読みやすかった。難しい表現などはあまりなく漫画もあって理解しやすい。
この本は行動経済学に興味のある初心者にオススメ!
もっと詳しく学びたい方は『ファスト&スロー』など『予想通りに不合理』などを読んでみてもいいかもしれません。

出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R11YC7Q0YPMN... |

現状維持バイアスの解決方法・外し方

現状維持バイアスは、本来人間に備わっている生存本能・防衛本能です。現状が安全なら新しい行動を起こすよりも、現状を維持する方が種の保存につながるので、新しいことに尻込みしてしまうのは自然なことです。

しかし現状維持バイアスが強すぎると、小さな不満や不利益が積み重なっていることに気づかず、結果的に大きな損失を出してしまう可能性があります。

もしあなたが現状維持バイアスにかかって判断力を失っていたら、過剰な現状維持バイアスを外すことが必要です。

ここからは、現状維持バイアスを外す方法を紹介していきます。

現状維持バイアスがあることに気づき行動を振り返る

まず、自分にも現状維持バイアスがあることに気づくことが第一歩となります。気づいていなければ外すこともできません。

この記事をここまで読んだあなたは現状維持バイアスがどういうものかを知り、「自分にも現状維持バイアスがあって、無意識に現状維持を望んでいる」ということが理解できたはずです。

毎日の仕事や生活の中で自分の行動をチェックし「この選択は現状維持バイアスにとらわれていないか?」と疑問を投げかける習慣をつけましょう。

定量的に分析する

現状のままでいるか、新しいことに挑戦するか迷った時は、数値によって比較・分析してみましょう。

仕事であれば、コスト・要する時間や人数・規模など、数値化できる項目をあげて、現状と新しいプランを比較します。

恋愛などでは数値化はむずかしいですが、恋人との間にあったでき事やその時感じた率直な気持ちなどをメモに取ることで客観視したり、恋人と別れた時に起こりうること・別れなかった時に起こりうることをリスト化して分析してみます。

冷静な第3者にアドバイスをもらう

現状の分析をしたら、その分析結果を元に冷静な第3者のアドバイスをもらいましょう。仕事であれば利害関係のない部署の人やコンサルタントに意見を聞いたり、恋愛では友達や職場の先輩などに相談してみましょう。

自分一人で考えていると、現状維持バイアスを振り払って判断することが難しいことがあります。第3者の冷静なアドバイスが、現状維持バイアスを外す助けになります。

最悪の事態を想定する

現状維持バイアスは、未知なる不安を避けようとする心理作用です。不安というものは、実態がわからないほど大きく感じます。

現状を打破して新しいことに挑戦して失敗した時、最悪の場合どのような損失を被るのか、考えてみましょう。損失の大きさが分からない時よりも、どんな損失のリスクがあるのかはっきりわかっている方が、損失に対する不安は小さくなり正しい判断をしやすくなります。

現状維持バイアスにかかりやすい性格の特徴

現状維持バイアスは、人間の生存本能・防衛本能によって起きる心理作用なので、誰でも持っています。

しかし人の性格・性質はさまざまなので、現状維持バイアスにかかりやすい人、かかりにくい人がいます。

現状維持バイアスにかかりやすいのは、生存本能・防衛本能が強い人です。子どもの頃から、新しいことや新しい場所に不安を持ちやすかった人・クラス替えなど環境が変わる時期に大きな不安を感じてきた人は現状維持バイアスにかかりやすいと言えます。

成長過程で、失敗を強く責められた経験を多く持つ人も、失敗を恐れ避ける性格が育まれるので、現状維持バイアスにかかりやすい傾向があります。

逆に、失敗の経験が少ない人や自分の経験に自信を持ちすぎる人も、現状維持バイアスにかかりやすいことがあります。成功したやり方を続けていれば安泰だと思い込んでしまうからです。

失敗を恐れず挑戦しよう

現状を維持することは悪いことではありません。しかし変化の激しい時代、周りの状況の変化を見極めて対応していくには、現状維持バイアスが邪魔になることがあります。

失敗は誰でもしたくはありませんが、失敗から得られることも多くあります。失敗が怖い人は、小さなことから新しいことに挑戦してみてはどうでしょう。

たとえばいつも昼食を食べに行く店を変えてみる、いつも頼むメニューではなく違うメニューにしてみるといった小さなことです。

仕事でも、いつものやり方を変えて、もっとお客さんに喜ばれるやり方を考え試してみる、より業務を効率化できるやり方を試してみるなど、小さなことから新しいことに挑戦してみましょう。

小さな挑戦をすることで、視野が広がり知らなかった喜びを知る経験ができます。小さな失敗と小さな成功を体験することで現状維持バイアスは少しずつ外れていくでしょう。

ドライバーの仕事情報を探す

現在転職先にトラックドライバーを考えている方は業界最大数の案件を持つドライバーワークスへ!

日本最大級!!34,260件掲載の安心感!

Bottom banner

Related

ライン追加で
おすすめ求人