感傷的になる癖がある人の特徴・対処法・おすすめの本・名言
初回公開日:2019年4月19日
更新日:2020年1月29日
記事に記載されている内容は2019年4月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
感傷的になる癖がある人の特徴
そもそも、感傷的とは、どのような状態のことをいうのでしょうか。感傷的とは、感情を動かされやすく、なにかにつけて涙もろくなっている様子を表します。センチメンタル、ともいいます。
人は誰でも、感傷的になることがあります。感傷的になることで、他人のことを思いやったり、過去を振り返り懐かしんだりすることができます。感傷的になることは、マイナスなことばかりではありません。
しかし、感傷的になっている人は、普段と違う精神状態にあり、普段の冷静な判断ができなくなっている可能性があります。いつも感傷的では、普段の仕事や生活に支障が出てしまいます。「あの人は暗い人だな、近寄りたくないな」という印象を持たれかねません。
まず、感傷的になる癖がある人の特徴をいくつか紹介します。
妄想
感傷的になる癖がある人の特徴の一つとして、「妄想し過ぎてしまう」というものがあります。特に、良い妄想よりも、悪い妄想をしてしまいがちです。
今している仕事がうまくいかないのではないか、自分のいないときに自分の悪口を言われているのではないか、今付き合っている彼氏は他に好きな人がいるのではいか。さまざまなことに対して物事が悪い方向に進む妄想をしてしまいます。
その結果、いつも感傷的な状態でいることになります。起こる可能性の低い、悪いことをどんどん妄想して、自分自身でどんどん負のスパイラルに入っていきます。
結果的にその「悪いこと」が起こらなかったとしても、既に感傷的で暗い気分ができ上がってしまっています。
思い出して感傷的になる
感傷的になりやすい人は、よく思い出します。例えば、新しい異性との出会いがあったとします。とても相性が良く、相手からも好かれている様子です。しかし、感傷的になりやすい人は、過去に付き合ってきた異性を思い出します。
「色んなことがあったな。悲しいこともあったけど、素敵な人だったな」と、目の前の人そっちのけで、過去を思い出します。
また、夜一人でいるときに、今日あったことを思い出します。感傷的になりやすい人は、良い出来事ではなく、失敗した出来事や心配な事を思い出します。
そして、「今日はこんな失敗をしてしまった。自分てダメだな」とどんどん感傷的になっていきます。
感傷的な人は影響されやすい
感傷的になりやすい人は、他人や物事に影響されやすいという特徴があります。他人が、特に意識せずに発した一言に影響されます。
「なぜあの人はあの言葉を発したのか。自分の行動に至らない点があったのではないか。あの人は自分のことを嫌っているのではないか」と悶々と考えてしまいます。
そして、その言葉に影響され、自分の行動や考えが定まらずに、意志のない行動をしてしまいます。
その結果、毎日変わる自分の考えや行動にうんざりしてしまい、感傷的な状態が続いてしまいます。影響されやすいことは決して悪い事ではありません。素直であるといえます。
しかし、それが過ぎると毎日さまざまな事に影響され過ぎて、感傷的な日々を過ごすことになってしまいます。
感情移入し感傷的になる
感傷的になりやすい人の特徴の一つとして、感情移入しやすいというものがあります。例えば、読んでいる本や見ているドラマの登場人物に感情移入します。
実際に自分には起こっていない出来事なのに、感情移入し過ぎて感傷的になってしまいます。ドラマが悲しいと、自分も悲しいと思ってしまいます。本の登場人物にひどいことをする人がいれば、自分も傷つく、という風にです。
また、悩み相談を友人から受けると、必要以上に感情移入してしまい、悩みを解決するよう考えるというよりも、自分も友人と同じように悩み、感傷的になります。
もちろん、感情移入しやすい人は、他人を思いやれたりする優しさを持っているという言い方もできます。しかしほどほどにしておかないと、他人の悩みを他人以上に感じてしまい、気持ちが沈んでしまいます。
依存しやすい
感傷的になりやすい人には、依存しやすい人が多いです。一人で行動することが好きな人、必ず一人の時間を必要とする人がいます。それに対して、いつでも誰かと一緒にいたい、一人で行動するのは寂しいという、依存しがちな人もいます。
依存しやすい人は、一人でいるのが嫌いです。なぜなら、一人でいるということを、「友人から仲間はずれにされているのではないか」や「自分には一緒にいてくれる人がいないのではないか」と捉えてしまうためです。
実際に一人でいると、そのような考えを巡らせてしまい、感傷的になります。一人でいる時間を楽しめず、常に誰かに依存してしまいます。
ナルシスト
感傷的になる癖がある人の中には、ナルシストの人も多いです。ナルシストと言っても、「自分はかっこいい」「自分はすごいんだ」という自信満々のナルシストとは少し違います。「悲劇のヒロイン型」のナルシストのことです。
悲劇のヒロイン型のナルシストとは、感傷的になっている自分に酔いしれているナルシストのことです。「自分はこんなにかわいそうなんだ」「自分の置かれている状況はなんとひどいんだ」と自分がいかにかわいそうかを考え、時には涙し、感傷的になります。
このタイプの人は、わざと感傷的な気分に自分を仕向けているといえます。
感傷的になる人におすすめの名言
感傷的になる人は、そのマイナスな気持ちのスパイラルを止める必要があります。それは、どんなきっかけで止められるかは状況や人によってさまざまです。
負のスパイラルを止める一つの方法として、名言を知ることがあります。歴史的な偉人や芸能人、スポーツ選手などが言葉にした名言を知ることで、「こんな気持ちになる必要はないんだ」と、ふっと気持ちが軽くなることがあります。
さまざまな経験をしてきた偉人や有名人が口にする言葉だからこそ、心に響くことがあります。ここでは、感傷的になる人におすすめの名言を紹介していきます。
イチローの名言
日本、そしてアメリカ大リーグでも活躍した、誰もが知る世界で有数の野球選手、イチローの名言です。「壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている」
なぜ自分ばかり、問題が起こるのか、困難が降りかかってくるのか、と感傷的になっている人は多いでしょう。そんなときにこの名言を思い出すと、自分が超えられる壁だから、この出来事が起こっているのだ、と気持ちを切り替えられるでしょう。
逆にこの、感傷的な気持ちがチャンスになる、とイチローが言っています。
松下幸之助の名言
パナソニックの創業者である松下幸之助の名言です。「万策尽きたと思うな。自ら断崖絶壁の淵にたて。その時はじめて新たなる風は必ず吹く」
仕事で達成しなければならない目標に向けて、色んな方法で頑張ってきたけれど、結果がなかなか出ないとき、人は感傷的になります。「もうダメだ」と感じてからが始まりだという名言です。
しかも、「自ら断崖絶壁の淵にたて」ということは、自らの気持ちを感傷的に持っていく、くらいの気持ちでやれ、ということです。
スティーブ・ジョブズの名言
アップルの創業者、スティーブ・ジョブズの名言です。「過去ばかり振り向いていたのではダメだ。自分がこれまで何をして、これまでに誰だったのかを受け止めた上で、それを捨てればいい」
感傷的になる人は、いつも過去を振り返ります。振り返り、「あの時は良かったな」や「あんな失敗をしてしまったな、もうダメだ」などとさまざまなことに想いを巡らせます。
しかし、この名言は、過去を自分のこととしてしっかりと受け止め、そして過去を想うことはやめて、これからの事を考えましょうということです。
トーマス・エジソンの名言
アメリカの発明家であり起業家の、トーマス・エジソンの名言です。「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ」
感傷的になる人は、すぐに「また失敗してしまった」とマイナスに捉えがちです。しかし、発想の転換が非常に重要です。失敗と捉えるのではなく、成功するための一つの工程だと捉え、感傷的にならないようにします。
感傷的になることを避けることができている人は、この気持ちの切り替え、発想の転換がうまい人です。
アンネ・フランクの名言
「アンネの日記」の著者、アンネ・フランクの名言です。「太陽の光と雲ひとつない青空があって、それを眺めていられるかぎり、どうして悲しくなれるというの」
感傷的になる人は、自分が今、いかに幸せかということに気付くことができない人です。確かに人にはさまざまな悩みがあります。日々、うまくいかないこともたくさんあります。
しかし、生きていられて、青い空を見られるというだけで、とても幸せなことです。感傷的になる前に、今自分が、いかに幸せな立場にいるのかを考えてみましょう。
手塚治虫の名言
漫画家である手塚治虫の名言です。「人を信じよ、しかし、その百倍も自らを信じよ」
感傷的になる人は、基本的に自分に自信がありません。自信がないため、過去の失敗をいつまでも引きずったり、悲しかった出来事を忘れられずにいます。
しかし、何か新しいことに挑戦するチャンスが来たとき、自分のことを信じられなければ挑戦することをやめてしまいます。根拠がなかったとしても関係ありません。自分のことを一番信じてあげましょう。
羽生善治の名言
将棋棋士の羽生善治の名言です。「成果が出ないときにこそ、不安がらずに、恐れずに、迷わずに、一歩一歩進めるかどうかが、成長の分岐点であると考えています」
結果が出ないときは誰でも、感傷的になりがちです。何が悪いんだろうか、この先このままでも大丈夫なんだろうか、もう二度と良い結果が出ないのではないか、などと悶々としてしまいます。
しかし、そのようなときこそ、迷わずに、自分のやっていることを信じて、愚直に進むことが重要です。
アインシュタインの名言
理論物理学者であり、ノーベル物理学賞受賞者のアインシュタインの名言です。「どうして自分を責めるんですか。他人がちゃんと必要なときに責めてくれるんだからいいじゃないですか」
感傷的になる人は、すぐに自分を責めます。自分の責任ではないことですら、「自分のせいで失敗したのではないか」と落ち込みます。
この名言は、必要なときは、周囲の人がしっかりと自分を責めてくれるから、自分のことを責め過ぎず、信じてあげましょうという言葉です。
気持ちが明るくなる哲学者の言葉
感傷的になる人におすすめの本が、「気持ちが明るくなる哲学者の言葉、7つの言葉で仕事も生活も、もっと楽しくしよう」です。人生で悩まない人はいません。どんなに素晴らしい人でも、結果を残している人でもさまざまな悩みを経験し、感傷的になってきました。
この本では、自分らしい生き方を肯定してくれ、感傷的な気持ちを軽く、明るくしてくれる言葉がたくさん散りばめられています。哲学と聞けば、難しいイメージですが、言い換えてみれば意外とすんなり理解できるものがたくさんあります。
感傷的になる人への対処法
人は誰でも感傷的になることはあります。感傷的になったことがないという人間は、人の痛みがわからず、人間らしくないといえます。
しかし、いつも感傷的になっていたのでは、日常生活に支障をきたします。悲しい、マイナスのオーラは、一緒にいる人に伝染し、周囲の人のやる気を削いでしまいます。
「あの人はいつも感傷的になっている。一緒にいても楽しくない、近寄りがたい」というレッテルを貼られてしまいます。では、感傷的になる人へは、どのように対処したらよいのでしょうか。
とにかく話させる
感傷的になる癖がある人は、じっと黙っていると、すぐに物思いにふけってしまいます。とにかく、会話させることが重要です。
世間話でも、仕事の話でも、どんどん会話に参加させ、感傷的になる暇もないような状況をつくりましょう。話すということは、次に発する言葉を考えたり、相手の話した言葉の意味を考えることが必要になります。マイナスの気持ちを生む思考を止めましょう。
どんな人でも、落ち込んでいるときは、一人でいると、そのことばかり考えてしまいます。誰かと会って、会話する、これで気を紛らわしましょう。
食べる
気分が落ち込み、感傷的になりやすい原因の一つに、「空腹」があります。お腹がすいていると、人は誰でも、イライラしたり落ち込みやすくなります。
感傷的になっている人を誘い、美味しいご飯を食べましょう。感傷的になっているときは、栄養バランスを考えるよりも、その人が食べたいものを食べることをおすすめします。
食べたいものをめいいっぱい食べたときの満足感は、感傷的になることを防いでくれます。また、仕事を頑張ったらあれを食べよう、などと食べ物を目標にするのも良いでしょう。
温かいお風呂に入ってゆっくり眠る
人が落ち込む原因として、冷えや寝不足も挙げられます。身体が冷えると、血の巡りが悪くなります。脳を動かす栄養分は、血液によって運ばれるので、血の巡りが悪くなると、脳の機能が低下し、落ち込んだり感傷的になったりします。
また、人は寝ている間に脳に溜まった老廃物を排出しています。これは、眠っている間にしかできないことです。感傷的になっている人がいたら、家に帰ってお風呂にお湯をため、湯船にゆっくりつかり、早めに寝ることをすすめましょう。
笑う
ある実験で、口に横向きにペンをくわえた人たちと、そうでない人たちに同じ漫画を読んでもらうというものがありました。その結果、口に横向きにペンをくわえた人たちの方が、より面白いと感じたそうです。
また、脳化学の研究によると、人は笑顔を作ると、「ドーパミン神経」というものが動き、楽しい気持ちになれるという報告があります。この「ドーパミン神経」というのは、脳の中で快楽を司る神経です。
楽しいことがなくても、顔を笑顔にするだけで、感傷的な気持ちが逃げていきます。笑える動画を見る、漫才を見るなど、笑うことが重要です。
不安なことを紙に書き出す
頭の中だけで今自分に起こっている問題点や悩みを考えていても、混乱するばかりです。不安なことや悩み事を紙に書き出してみましょう。紙に一つずつ書き出すことによって、同時に自分の頭も整理されていきます。人に悩み事を一つずつ話していくような感覚になります。
どんどん箇条書きで書き出したら、その一つずつについて考えてみましょう。どうしたらもっと良くなるのか、解決するのか。その改善策を一つずつ書き足していきます。
そうすると、実際に解決への道筋を思いつけたりもしますが、重要なのは、「そんなに大変なことじゃないじゃん」と思えるようになることです。感傷的な気分が軽くなります。
自分をほめる
感傷的になっている人がいたら、自分をほめることをすすめてみましょう。
方法としては、自分の良いところ、自分の好きなところを紙に書き出します。誰にも見せないものなので、どんなことを書いてもかまいません。恥ずかしがらずにどんどん書き出しましょう。やっているうちに、少しずつ楽しくなり、前向きな気持ちになれます。
この行動を何度か繰り返すと、何度やっても必ず出てくる長所があり、新たな自分を発見することもできます。
感傷的もほどほどに
感傷的になることは悪いことではありません。人間は誰でも、失敗はありますし、不安なこと、悩み事も尽きません。それらによって、感傷的になってしまいます。
しかし、感傷的にばかりなっていると、仕事も進まず、人間関係にも支障をきたしてしまいます。感傷的もほどほどにしておきましょう。
感傷的になっても、自分で気持ちを切り替える方法を持っておくことが重要です。自分にご褒美を考えたりすることも効果的です。感傷的な自分とうまく付き合っていきましょう。
ドライバーの仕事情報を探す
ドライバーへの転職をお考えの方は、好条件求人が多い
ドライバー専門の転職サービス『はこジョブ』へ!