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茅の輪くぐりの仕方・いつまでする・由来|都道府県別/神社別

茅の輪くぐりの仕方・いつまでする・由来|都道府県別/神社別
「茅の輪くぐり」は私達にとって比較的身近な神事と言えますが、その由来や正しいやり方、効果についてはご存知でない方も多いのではないでしょうか。この記事では、神社別・都道府県別の茅の輪くぐりのやり方、由来について紹介しています。

初回公開日:2018年9月13日

更新日:2018年9月13日

記事に記載されている内容は2018年9月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。


茅の輪くぐりとは

「茅の輪くぐり」とは、茅の輪をくぐって禊を行い、罪や穢れを祓い清める儀式のことです。日本各地の神社では、半年間の罪や穢れを祓い清めるための「大祓(おおはらえ)」と呼ばれる神事が6月30日と12月31日の年2回行われます。

6月30日の大祓を「夏越の祓」「名越の祓」といい、一年の半分を(春~夏)無事に過ごせたことに感謝し、残りの半年間も健康に過ごせることを願って茅の輪くぐりを行います。

茅の輪とは、茅(かや)を編んで注連縄にし、それを直径2メートルほどの人が通れる輪にしたもののことです。しかし現在では、茅が少ししか採れないこともあり、葦や稲藁を使う神社も少なくありません。

茅の輪くぐりの由来

茅の輪くぐりの由来は、日本の神話に出てくる「蘇民将来」の伝説に基づくものと考えられています。なぜ茅の輪くぐりが「厄除け」や「お祓い」の意味を持つようになったのか、蘇民将来伝説を基に考えてみましょう。

蘇民将来伝説

ヤマタノオロチで有名なスサノオノミコトが南海を訪れた際、蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来 (こたんしょうらい)の兄弟に宿を貸してくれるよう頼みました。弟の巨旦将来は裕福だったにも関わらず、スサノオの願いを拒否しました。

一方、兄の蘇民将来は貧しい生活をしているにも関わらず、喜んでスサノオをもてなしました。スサノオはそのお礼として、蘇民将来に災厄が起きた時は茅の輪を腰につけることを教えました。その後疫病が流行し、蘇民将来とその家族が茅の輪によって疫病から免れましたが、巨旦将来とその家族が病で亡くなりました。

それ以降「蘇民将来」と書いた紙を玄関に貼っておくと災いを免れるという信仰が流行し、茅の輪も当初は腰に結び付けていましたが、江戸時代初期頃から現在の茅の輪くぐりのスタイルに変わっていったと考えられています。

茅の輪くぐりの意味

茅の輪くぐりには(正月からの)半年間を無事に過ごせたことに感謝すると同時に、その間についた穢れを祓い清め、次の半年を健康に過ごせるようにお祈りする意味があります。

ほかにも、茅の輪くぐりが行われる梅雨の頃に流行した天然痘を遠ざけるために、現在の「厄除け」に近い意味で茅の輪くぐりが行われたという説も存在します。

茅の輪くぐりの一般的な仕方

茅の輪の一般的なくぐり方は、正面→左→右→左→左足で直進→二拝二拍手一拝となります。左、右、左の順番に八の字を描くように回ると考えれば、分かりやすいでしょう。

やり方
1回目茅の輪の正面で礼→左足でまたいで左に回る→正面に戻る
2回目茅の輪の正面で礼→右足でまたいで右に回る→正面に戻る
3回目茅の輪の正面で礼→左足でまたいで左に回る→正面に戻る
4回目茅の輪の正面で礼→左足でまたいで御神前まで直進する

都道府県別茅の輪くぐりの仕方

大祓の時期には全国各地の神社で行われる茅の輪くぐりですが、都道府県によってそのやり方に違いはあるのでしょうか。ここからは、都道府県別の茅の輪くぐりのやり方を紹介していきます。

京都

京都には実に数多くの神社がありますが、茅の輪くぐりのやり方に京都ならではの特徴はあるのでしょうか。京都では、夏越の祓のことを「水無月の祓」と呼ぶ人が多く、茅の輪くぐりの後には「水無月」という和菓子を食べる習わしもあります。

京都の茅の輪くぐりの特徴は、茅の輪をくぐる際に「水無月の夏越の祓いをする人は 千歳の命のぶというなり」という言葉を唱えることです。この言葉は「拾遺和歌集」に登場する歌に因んで唱えられています。

奈良

一般的な神社では「人形(ひとがた)」と呼ばれる形代を配布しますが、奈良では希望すれば車をお祓いするための「車形」を配布する神社が数多く存在します。ほかにも、茅の輪が3つある神社など、他県とは違った茅の輪くぐりを行う神社が多いことが奈良の特徴と言えるでしょう。

滋賀

滋賀には茅の輪くぐりの最後に人形を河原に流す神社や、人形を茅の輪の横にぶら下げる習わしのある神社が珍しくありません。お祓いに使われた人形の納め方が神社ごとに異なる点が滋賀の特徴と言えるでしょう。

神社別茅の輪くぐりのやり方

ここからは茅の輪くぐりで有名な神社別に、茅の輪くぐりの時期・やり方について紹介していきます。

素盞嗚神社

広島県福山市にある素戔嗚(スサノオ)神社は、牛頭天王(=武塔神、スサノオノミコト)を主祭神とする神社です。神社の境内に「蘇民神社」があることから、茅の輪くぐり発祥の地として知られています。

素戔嗚神社では、旧暦の6月30日(8月8日)に茅の輪神事が行われます。茅の輪くぐりの仕方は、一般的な茅の輪くぐりと同じ作法で行われます。

広峯神社

兵庫県姫路市にある広峯神社は、全国にある牛頭天王の総本宮として知られています。広峯神社では6月30日に夏越の大祓を斎行され、そこで家内安全を祈願して茅の輪くぐりを行います。広峯神社の茅の輪くぐりは拝殿でお祓いをしたのちに行われます。

やり方は、まず拝殿で小さな紙を左・右・左の順に自分にかけて自らお祓いをします。その後、外に出て茅の輪くぐりを行います。最後に茅を配布されるので、それで小さな茅の輪を作り、身につけたり、玄関に飾るなどしてお守りとして大切に使用します。

八坂神社

京都市東山町にある八坂神社は別名「祇園さん」とも呼ばれ、京都府民に古くから親しまれている神社です。全国の素戔嗚尊神社の総本宮を主張していることでも知られています。八坂神社の茅の輪くぐりは「唱え言葉」を唱えながらくぐることが特徴です。左右の順や回数は一般的な茅の輪くぐりと同様です。

・第1回(左回り)「みな月の なごしの祓 する人は 千年の命 のぶというなり」
・第2回(右回り)「思う事 みなつきねとて 麻の葉を きりにきりても 祓いつるかな」
・第3回(左回り)「蘇民将来 蘇民将来(繰り返し)」

出雲大社

島根県出雲市にある出雲大社は大国主大神を主祭神とする神社で、縁結びの神社として高い人気を誇ります。出雲大社の茅の輪くぐりは、その格式の高さからか他の神社とは作法が大きく異なります。

やり方は、まず一対の茅を両手に持って肩に掛け、後ろから神職が振り下ろす茅の輪をくぐることを3度繰り返し、最後に両手の茅を後ろに投げおろし、拝礼します。一般の参列者でも予約なしで茅の輪くぐりができて、一人一人に神職がついて行うことも特徴と言えます。

車折神社

京都市右京区にある車折(くるまざき)神社は、映画やドラマのロケに使われるほか、境内に「芸能神社」があることから、芸能人ご用達のパワースポットして有名な神社です。

車折神社では、6月1日~6月30日までの1か月間茅の輪くぐりができます。1ヵ月もの間茅の輪くぐりができる神社は、車折神社をおいてほかにはありません。

日枝神社

東京日本橋にある日枝神社では、6月30日と12月31日の「大祓並鎮火祭」の年2回茅の輪くぐりを行います。日枝神社の「大祓並鎮火祭」とは、罪や穢れを人形にうつして、茅の輪をくぐることにより心身を祓い清めるための神事です。

日枝神社の茅の輪くぐりは、人形で穢れを祓ったのちに茅の輪をくぐります。くぐり方は、最初に大祓詞(おほはらへのことば)を唱え、切麻(きりぬさ)と呼ばれる小さな紙を自分自身にかけます。

その後、人の形をした紙を頭や足などの部位にあてて、罪や穢を祓います。そして、木箱に穢れや罪を託した人形の紙を入れてから茅の輪をくぐります。

氷川神社

さいたま市大宮にある氷川神社は、東京・埼玉に約200社ある氷川神社の総本社として知られています。氷川神社では、6月30日の夏越の大祓の際に茅の輪くぐりが行われます。

氷川神社の茅の輪くぐりは、まず茅の輪に吊り下げられた人形に触れてから茅の輪をくぐります。その後、人形に自分の名前を書いて息を吹きかけて人形で体を撫でて穢れを移し、納所に納めます。

津島神社

愛知県津島市にある津島神社は、建速須佐之男命を主祭神とし、全国に約3000ある津島神社・天王社の総本社として知られています。津島神社の茅の輪くぐりは、夏越の大祓の時期ではなく、1月の「和魂社例祭」と呼ばれる正月祭事で行われることで知られています。

津島神社では、茅の輪くぐりの後に参拝者に「御幣」「粟餅」「お守り」が配られます。参拝者はこの御幣に「家内安全」「無病息災」などの願い事を記入し、茅の輪にくくりつけます。それゆえ、津島神社の茅の輪には数多くの御幣がぶら下がっています。

笠間稲荷神社

茨城県笠間市にある笠間稲荷神社は五穀豊穣・商売繁盛の神として古くから信仰され、茨城県内で最も初詣の参拝者数が多い神社として知られています。笠間稲荷神社は、車で茅の輪をくぐることができる「車の茅の輪くぐり」が人気を博しています。

「車の茅の輪くぐり」は6月24日に笠間稲荷神社外苑駐車場で行われ、普通車・大型バス・工事車両・二輪車などが直径6メートルの茅の輪を8の字を描くように、左、右、左の順に3回くぐり、交通安全を祈願します。

通常の茅の輪くぐりは6月30日に行われ、人形で穢れを祓ったのちに一般的な順序で茅の輪くぐりを行います。

大神神社

奈良県桜井市三輪にある大神(おおみわ)神社は、三輪山を神体山とする神社です。大神神社の茅の輪くぐりは「三霊木の茅の輪くぐり」と呼ばれ、茅の輪を3つ使って行うことで知られています。

3つの茅の輪のうち、中央は杉の木、右側は松の木、左側は榊の木にそれぞれ茅の輪がくくり付けられています。正面の杉の木→右の松の木→左の榊の木の順に八の字を描くように茅の輪をくぐり、罪・穢れをそれぞれの茅の輪の上部についた人形に託してお祓いをします。

波上宮

沖縄県那覇市にある波上宮(なみのうえぐう)は琉球八社の1つで、伊弉諾尊を主祭神とする神社です。波上宮では、茅の輪くぐりの最後に宮司が茅の輪を解体して「サン」と呼ばれる厄除けのお守りを作り、参拝者に配布します。茅の輪のくぐり方は一般的な茅の輪くぐりと同じ順序で行われます。

北海道神宮

北海道では茅の輪くぐりは本州ほど知られていませんが、北海道神宮は毎年6月30日に茅の輪くぐりを行っています。北海道神宮では、茅の輪をくぐる際に「祓い給へ 清め給へ 守り給へ 幸え給へ」という神拝詞(となえことば)を唱えます。茅の輪のくぐり方は、一般的な茅の輪くぐりと同じです。

茅の輪くぐりに似た「知恵の輪くぐり」

京都府宇治市にある宇治神社では、輪をくぐると知恵を授かるとされる「知恵の輪くぐり」が行われています。宇治神社は古くから学問の神様として信仰され、現在も「学業成就」「合格祈願」で訪れる参拝者が数多く見受けられます。

宇治神社では、七五三の時期である11月限定で知恵の輪が設置されます。参拝者は七五三のご祈祷を受けたのち、神様から知恵を授かり健やかに成長できることを祈願して、知恵の輪をくぐります。

知恵の輪くぐりは茅の輪くぐりと違って特別な作法はなく、茅の輪を真っ直ぐに通りぬけることで願いが成就すると考えられています。

茅の輪くぐりができるお寺

茅の輪くぐりは、大祓の神事の1つとして神社で行われることが一般的です。しかし、なかには茅の輪くぐりを神社同様に行うお寺も存在します。そこで、実際に茅の輪くぐりができるお寺をいくつかご紹介します。

大覚寺

京都市右京区にある大覚寺は、嵯峨天皇の離宮を寺に改めた皇室ゆかりの寺院として、府民や観光客に人気のお寺です。大覚寺では、6月中旬~8月下旬まで茅の輪くぐりを楽しむことができます。茅の輪くぐりのやり方は神社の一般的な作法と同じです。

また、魔除けの効果があるとされる「茅の輪くぐりお守り」も参拝者には人気を博しています。

妙泉寺

千葉県東金市にある妙泉寺は「千葉厄除け不動尊」とも呼ばれ、関東厄除け三不動の1つとして知られるお寺です。妙泉寺では、7月中旬~8月下旬まで境内に茅の輪が設置されます。

妙泉寺の茅の輪くぐりは半年間の穢れを祓い清めるほかに、暑気払いや厄除けの効果があると言われています。

茅の輪くぐりはいつまでにするのか

茅の輪くぐりは半年間の穢れを祓い清めることを目的としているので、通常、1年の真ん中に当たる6月中旬~6月30日までに行います。ただし、年越の大祓に茅の輪くぐりを行う神社もあるので、その場合は12月中旬~12月31日までとなります。

茅の輪くぐりで心身ともにリフレッシュしよう!

今回は、茅の輪くぐりの由来や都道府県・神社別茅の輪のくぐり方について紹介しました。「たまたま神社で茅の輪くぐりに遭遇したから」という理由で、初めて茅の輪くぐりを体験した方も多いのではないでしょうか。

茅の輪くぐりは誰でも自由に参加ができ、自分自身でお祓いやお清めができる数少ない神事です。みなさんも、6月30日にはぜひ茅の輪をくぐって穢れを祓い、新たな気持ちで次の半年をスタートさせてみてはいかがでしょうか。

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