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中秋の名月はいつか・食べ物・十五夜との違い・別名と読み方

中秋の名月はいつか・食べ物・十五夜との違い・別名と読み方
中秋の名月に関する記事です。中秋の名月の意味や別名、時期的にはいつごろに当たるのかという解説や、十五夜と中秋の名月、あるいは仲秋の名月と中秋の名月との違いについても解説しました。そのほか、中秋の名月にちなんだ食べ物や、俳句、行事なども解説しています。

初回公開日:2018年9月19日

更新日:2020年1月29日

記事に記載されている内容は2018年9月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。


中秋の名月とはいつか

中秋とは旧暦(太陰暦)の8月15日を指し、旧暦の8月15日の夜に見える十五夜の月を「中秋の名月」と呼びます。1年で最も美しく見える月であるとされ、昔からその時季に月見をする風習があります。その昔、旧暦の8月は1年の中で最も空気が澄みわたり、古来より美しい月が見える時季とされて来ました。

中秋の名月の由来

中秋の名月の由来には諸説あり、稲の豊作、あるいは芋類の豊作を祈るための収穫祭が由来である説や、もともとは中国にあった月を見る風習である「中秋節」が平安時代の日本に伝わったことが由来と言う説もあります。  

平安時代の日本に伝わったときは、高級貴族たちの間で「観月の宴」が開催されるなど、限られた階層のみの風習でしたが、江戸時代になると「収穫祭」として一般の庶民にも広く知れ渡るようになりました。

中秋の名月の読み方

「中秋の名月」は「ちゅうしゅうのめいげつ」と読みます。「中秋」は古くは「ちゅうじゅう」とも読み、旧暦の8月15日を指して言った言葉です。冒頭でも解説しましたように、旧暦の8月15日は秋の真ん中に当たり、その頃に出る月が美しく見えるところから、「中秋の名月」の言葉が生まれました。

中秋の名月と仲秋の名月はどちらが正しいのか

漢字での表記の仕方には「中秋」と「仲秋」の2つがあり、「中秋の名月」と「仲秋の名月」はどちらが正しいのか迷うところです。「中秋」と「仲秋」には厳密な意味の違いがあり、「中秋」と言うのは、秋のちょうど真ん中の日を中秋と言い、冒頭でも解説しましたとおり、旧暦の8月15日が「中秋」にあたります。

「仲秋」は、昔の暦において、1~3月を春、4~6月を夏、7~9月を秋、10~12月を冬と呼び、季節の真ん中に「仲」を付けて読んでいた名残に当たるもので、「仲秋」は8月の別称になります。

したがって、「中秋の名月」は「8月15日の名月」、「仲秋の名月」は「8月の名月」と言う意味になり、厳密には違う月を指すことになるため、本来の意味からすると「中秋の名月」が正しいと言えるでしょう。

中秋の名月の別名

中秋の名月にはさまざまな由来が存在するため、おのおのの由来に則した別名もまた存在します。中でも有名なのが「望月」という別名ですが、こちらは藤原道長が、自分の栄華のさまを満月に例えて和歌にしたことでも有名です。また、俳句の季語として使われる「良夜」も望月に近い意味があります。

以下、中秋の名月の別名として、よく使われる別名についていくつか解説します。

初名月

中秋の名月も別名のひとつでもある、「初名月」という言葉は、十三夜(旧暦の9月13日)の月を指す「後の月」との対比として使われる言葉です。言葉の性質上、初名月という言葉のみを中秋の名月の別名として使われるのはあまり見られませんが、古くからある、中秋の名月の別名のひとつであることに変わりはありません。

芋名月

中秋の名月の時期は「芋」の収穫の時期と重なるため、芋の収穫に感謝を込めお供えしたところから芋名月の別名でも呼ばれます。似た言葉に「栗名月」や「豆名月」という言葉も存在しますが、この二つは、初名月の項で解説した、後の月(十三夜の月)の別名のため、中秋の名月の別名には当てはまりません。

三五の月

「三五の月」も中秋の名月の別名として知られていますが、三五の由来は3と5の積、つまり3×5から来ています。ご存じのとおり3×5=15になるため、十五夜の月、つまり満月となる訳です。また、三五の月は「三五夜の月」とも呼ばれています。

英語での呼び名

中秋の頃に月が最も美しく見えるという考え方は、西洋にも存在します。通常、満月の事を英語では「Full Moon(フルムーン)」と呼びますが、中秋の名月にあたる頃の万月は「Hervest Moon(ハーヴェストムーン)」と称して区別しています。Hervestは「収穫」と言う意味があり、ちょうど収穫の時期に当たる月ということで、このような表現が使われています。

昔は洋の東西を問わず、中秋の名月の時期は収穫期にあたり、感謝を込め、その時季を通常と別の名前で呼ぶという習慣があったことは、面白い共通点です。

中秋の名月の食べ物

中秋の名月の時期には、いろいろな食べ物をお供えし、また食べたりする風習があります。お供えとなる食べ物には、それぞれについて言われや由来があります。この項では、中秋の名月においてお供えされる食べ物について解説します。

月見団子

月見団子は、中国の月餅がルーツと言われており、欠けてもやがて満ちる月を生や不死の象徴と考えられていた名残から、団子を月の丸に見立て食べることにより、健康と幸せが得られるという考え方に基づいていると言われています。

昔は、うるう年には13個、通常の年には12個お供えするという風習でしたが、現在は、十三夜には13個、十五夜には15個お供えするのが一般的です。また、団子をお供えするときには、神仏に食べ物をお供えするときに使う三方を用いるのが、正式なお供え方法と言われています。

また、関西地方の里芋型や静岡の中央がへこんだ「へそもち」と呼ばれるタイプのもの、あるいは名古屋の里芋型の三色団子など、地方によって形が違うのも月見団子の特徴です。

里芋

「中秋の名月の別名」の項でも解説した、別名の芋名月の名が示すとおり、中秋の名月の時期は芋類の収穫時期にもあたります。十五夜にはそのときに採れた里芋やさつまいもなどの収穫に感謝をする意味でお供えをします。

数ある芋類の中でも里芋である理由は、もともと日本人がお米を主食とする前は里芋が主食であったことが由来しています。

前述の月見団子の項で解説しましたように、地方により月見団子が里芋型なのは、昔、里芋が主食であったことの名残でもあります。

季節の収穫物

前出の里芋に限らず、栗や柿、あるいは大根やぶどう、山芋などそのに収穫された農作物を、中秋の名月のときにお供えすることもあります。

特にぶどうなどのつる性の農作物は、人と月とのつながり、あるいは人と神様とのつながりが強くなるといういわれから、多くの地方でお供えに用いられます。

月見に見立てた料理

中秋の名月のときに食べると言う訳ではありませんが、「月見うどん」や「月見そば」、「月見バーガー」など、月見に見立てた料理も多くの人になじみがあります。

月見うどん・月見そばは、ゆでた麺をどんぶりに入れ、場合によっては叢雲やススキに見立てた海苔などを敷いてから生卵を落とし、つゆと薬味を添えたものをいいます。

月見を見立てたこの料理には、本来ならばススキなどに見立てた海苔は必須となっていますが、現代では、卵さえ入っていれば「月見」とする傾向が伺えます。

中秋の名月の植物

月見では、「中秋の名月の食べ物」の項で解説した食べ物以外にも、ススキなどの食用とはしない植物をお供えします。月見にお供えする植物には食べものと同じように、お供えするいわれや意味がおのおのに存在します。

ススキ

月見にはススキを飾る習慣がありますが、実はこのススキにもきちんとした意味があります。本来ならば、月の神様の依り代には稲穂が用いられるのですが、中秋の名月の時期には稲穂がなかったため、その代用として形の似ているススキを用いたことが由来です。ちなみに、月の神様の依り代が稲穂であるのは、お米の豊穣を祈ったためです。

また、ススキには魔除けの意味も込められており、お祈りには最適な植物であったことも、ススキを飾るようになった由来のひとつとされています。

秋の七草

1月7日に七草がゆとして食用にする春の七草とは違い、秋の七草はその美しさを鑑賞するために選ばれた草花で、前述のススキのほかに、オミナエシ、ナデシコ、クズ、キキョウ、ハギ、フジバカマの7つを指して言います。

昔は野山でよく自生の物が見られたのですが、近年はススキやクズ、ハギ以外で自生の植物を探すのは困難になりました。

ナデシコやキキョウ、フジバカマやオミナエシは家庭などで植えられていることも多いため、お花屋さんで中秋の名月の時期に買い求めるのが、一番手頃な方法と言えるでしょう。

中秋の名月を題材とした俳句

中秋の名月は和歌や俳句など、さまざまな文芸の題材として取り上げられています。

特に季節を題材とする「季語」を用いるルールのある俳句には、中秋の名月を題材とした作品が数多くあり、俳諧の礎を築いた松尾芭蕉や、「俳句」を現在の形へと導いた正岡子規も名月を詠んだ作品を残しています。

松尾芭蕉

江戸時代の俳諧師である松尾芭蕉は、自身の作品において、名月を眺め美しさだけに反応するのではなく、月の併せ持つさびしさやはかなさをも込めた作品を残しています。

「名月や池をめぐりて夜もすがら」という俳句は、名月を眺めながら池を歩いていたらいつの間にか夜が明けてしまったと言う意味から、中秋の名月の美しさを詠んだ作品と言えます。

「俤(おもかげ)や姥ひとり泣く月の夜」という俳句は、大きな月を眺めていると、自分と同じように月を眺めてひとり泣いている姥の姿が浮かぶと言う意味から、さびしさを詠んだ作品と言えます。

正岡子規

明治時代の歌人でもあり俳人でもある正岡子規はもまた、中秋の名月を題材とした俳句を残しており、月との情景を対比させた、現代の形式の礎となる作品を残しています。

「名月のこよひに死ぬる秋の蚊か」と言う俳句は、名月の美しさと対比するように死んでいく蚊の命のはかなさを、「名月や闇をはひ出る虫の声」という俳句では、あまりに月が明るかったため、その明かりにより出てきた虫の声もまたにぎやかだったという情景を、それぞれ句の中に込めています。

観月の夕べ

中秋の名月の時期になると、各地において中秋観月と称した、いわゆるお月見イベントが開催されます。中でも京都の神社や仏閣でのお月見イベントは人気があり、特に有名なのが、大覚寺の「観月の夕べ」です。大覚寺では、大沢池に舟を浮かべての観月ができるため、風流さが味わえると人気です。

満月法会

大覚寺の観月の夕べでは、中秋の夜に満月法会が執り行われます。満月法会は、月が臨める場所に祭壇を設け、お団子や芋・豆などの野菜類、お茶や花などをお供えし、僧侶が出仕して「月天」を招じて、農作物の豊作や人々の幸せの祈願が行われます。

また、境内の広場では、午後5時からいろいろな催し物が開催され、にぎわいを見せています。

舟券

観月の夕べで、舟に乗って観月をするためには舟券が必要です。大沢池を20分かけて回るこのイベントには、平安時代を思わせる大陸風の竜頭船などが使われます。舟券は1枚1,000円と有料ですが、人気があるため、場合により販売前に整理券の配られることもあります。

嵯峨天皇や平安貴族たちが行ったような中秋の名月を楽しみたい人には、ぜひおすすめしたいイベントです。

中秋の名月と十五夜の違い

「中秋の名月」と「十五夜も」また、「中秋の名月」と「仲秋の名月」の組み合わせと同じくらいに混同されやすい語句になります。

時期に関して言えば、「中秋の名月」と「十五夜」は同じ旧暦の8月15日に当たり、広く考えれば同じなのですが、「中秋の名月」が旧暦の8月15日の夜の月を指すのに対し、「十五夜」が旧暦の8月15日の夜を指します。

こちらも「月」を指すのか「夜」を指すのかという、「中秋の名月」と「仲秋の名月」の違いと同じような、厳密ともいえるレベルの違いになります。

中秋の名月は満月となるのか

旧暦の8月15日にあたる十五夜には、やはり中秋の名月である満月を眺めたいところですが、中秋の名月の日には必ずしも満月になるとは限りません。

新月から満月になる日数の平均が14.8日、新月から新月へとなるサイクルの平均日数が29.5日と言うデータがあります。例えば1日の午後9時に新月であった場合、前述のデータでいくと、満月になるのは16日の午後4時頃となります。

中秋の名月が旧暦の8月15日であることと、月のサイクルとを当てはめて考えてみると、中秋の名月の日と満月とは一致しないことがほとんどです。ちなみに、暦上の中秋の名月の日と満月とが一致するのは、2021~2023年の3年間となります。

名月を色々な形で楽しもう

中秋の名月は、1年で最も美しい月が拝める特別な日として昔から愛されてきました。またお月見は中秋の名月の美しさを鑑賞し、人々の幸福や農作物の収穫に感謝の意を表す儀式が行われるなど、特別な日としても親しまれてきました。

お月見は、身分を問わず中秋の名月を楽しむ風習として親しまれ、現代にも数多くの風習や催しものが残されています。

神社やお寺の観月イベントに行ったり、自宅でお供え物をしてのんびりとしたお月見をしたりと、自分のライフスタイルに合った形で中秋の名月を楽しみましょう。

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