4tトラックの運転時の注意点・初心者におすすめの運転のコツ
初回公開日:2018年6月7日
更新日:2019年10月9日
記事に記載されている内容は2018年6月7日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
4tトラックの運転時の注意点とは?
荷物を配送するに当たって小型の2tトラックをはじめ、中型の4tトラック、大型の10tトラックなどがあります。多種多様なサイズのトラックの中で今回は4tトラックの運転に注意すべき点、そして4tトラックを初めて運転されるという方のために運転のコツをご紹介します。
4tトラックの運転席の高さはどのくらい?
4tトラックは車高が3mを超えるものが一般的です。そのため乗用車と比べて運転席の位置も高くなります。車高が高くなりますのでその分運転者の目線の高さも高くなります。運転席の高さはメーカーや車両によっても異なりますが、約150cmほどが一般的です。
外からトラックを見ても運転席が高い位置にあるのがわかります。目線が高くなると路面を上から見下ろすような視界になります。
車両感覚はどのぐらい?
車両感覚ですが、メーカーやサイズにより異なりますが、標準のボディサイズの4tトラックの場合は、全長7600mm・全幅2200mm・全高2680mmとなっています。
また、4tトラックのワイドボディとなりますと全長8600mm・全幅2490mm・全高2680mm
となっており、4tトラックでありながら全幅は大型のトラックとほぼ同じ車幅感覚となります。乗用車の中で比較的大きなサイズである、ハイエースの全幅は1880mmとなっており標準ボディの4tトラックですと約15cmの差があり、ワイドボディの4tトラックとなりますと約60cmも大きくなります。
トラックはルームミラーが見えない?
トラックには平ボディと呼ばれるトラックで、『あおり』と呼ばれる物で側面が覆われているタイプのトラックと、アルミバン(通称・箱車)と呼ばれる荷台が箱型になっているタイプのトラックの2種類が主になります。
平ボディのトラックでは、ルームミラーから後方を確認することが可能ですが、箱車の場合荷台部分が大きな箱のような形をしているため、ルームミラーから後方を確認することができません。しかし、最近では安全のために”バックモニター”を取り付け後方を確認することができるようにしたトラックも増えて来ています。
初心者におすすめの4tトラックと運転のコツ!
ここでは初めて4tトラックに乗る方におすすめのトラックと運転のコツを紹介します。小型トラックである2tトラックや3tトラックと4tトラックでは大きな違いがありますので、運転にも注意が必要になります。
2t、3tトラックと4tトラックの違いとは?
2tトラック、3tトラックと4tトラックとの違いについて紹介します。
まず見た目にもわかるように車両自体の大きさが違うということ。2t、3t、4tと聞くと3tと4tとではさほど差がないように感じられる方が多いようですが、実際は大きく異なります。もちろん車両のタイプによっても違いがありますが、4tトラックは運転席の高さ、ハンドルの大きさ、車幅が大きくなります。そのため注意が必要です。
4tトラックはブレーキが違う!
2tトラック、3tトラックでは乗用車同様の油圧ブレーキを採用していますが、4tトラックはエアーブレーキと呼ばれる空気圧ブレーキを採用しています。初めて4tに乗られた方が運転の際に注意すべき点の一つになります。
通常の油圧ブレーキの場合は、乗用車に近いブレーキ操作が可能ですが、4tトラックのエアーブレーキはブレーキを踏み始めてから実際にブレーキが効き始めるまでに少し時間がかかるのが特徴です。
軽くブレーキを踏み始めてから1秒ほど遅れてからブレーキが効き始めるといったような感覚になるため、早めのブレーキが重要になります。エアーブレーキに初めて乗った際にはブレーキが効かず、「止まれない」と不安になりブレーキを強く踏んでしまい急ブレーキになってしまうケースが非常に多いです。エアーブレーキは勢いよく踏み込むことは厳禁です。
ハンドルの大きさにも注意!
4tトラックのハンドルは3tトラックと比べると2回りほど大きくなる印象があります。そのため右左折の際などにはハンドルを大きく回す必要があるためハンドルの大きさにも注意が必要です。
内輪差に注意!
車を運転する際に注意すべき点の一つとして内輪差というものがあります。これはどの車両の運転でも注意しなければならないことですが、乗用車と違いトラックの場合は車両の長さが長くなります。そのため内輪差に十分注意する必要があります。運転する際にはサイドミラーを見ながら白線に沿って少し大きく曲がることを意識するといいでしょう。
運転時の死角に注意!
4tトラックは車両の大きさが大きいため死角も多く生まれます。特に車線変更、右左折時には注意が必要です。トラックの真横に車がいても見えないということが非常に多いため、方向指示器を早めに出してしっかり確認してから車線変更や、右左折をすることが大切です。
また、左折時の歩行者や自転車、バイクにも注意が必要です。車の左側をすり抜けてくる自転車やバイクは非常に多いです。左折時の巻き込み事故に注意し運転しましょう。
オーバーハングに注意!
4tトラックの運転で交差点など、カーブを曲がるときにもうひとつ気をつけたいのがオーバーハングです。
「オーバーハング」とはトラックの後輪から荷台までのはみ出した車体のことを言います。曲がる際にどれだけコンパクトに曲がっても車両後方部分が反対車線や隣の車線にはみ出してしまい、対向車や隣の車線の車と接触してしまう危険性があります。
右折時にはゆっくりハンドルを切る。左折時はできるだけ左側によってからハンドルを切ることが必要となります。
車高の高さによるスピードの出しすぎに注意!
トラックの車高は乗用車よりも、非常に高くなっています。一般的なセダンなどに比べ風の強い日や、高速道路などでのスピードを出しすぎにも要注意です。スピードの出し過ぎによって横転事故に繋がる危険性が非常に高くなります。
またトラックは車高が高くなり、運転席も高くなりますので乗用車に比べ運転しやすいですが
その反面、スピード感が鈍く実際のスピードよりも遅く感じてしまうことが多々あります。常にスピードメーターを確認しながら運転することが事故回避に繋がります。
初心者にもおすすめの4tトラックは?
4tトラックにも色々なタイプのトラックがあるため、まずは4tトラックの中でも比較的小さい標準サイズの平ボディトラックがおすすめです。しかしいきなり4tトラックに乗るのではなく可能であれば、まずは3tトラックに乗って感覚を掴んでから4tトラックに乗るということが望ましいでしょう。
4tトラックの正しい運転方法とは?
4tトラックを正しく安全に運転するにはまず、車両自体の大きさを知ることです。車幅だけでなく車高などもしっかりと把握しておくことで重要です。箱車の場合、トンネルなど高さ制限のある場所もありますので荷台の高さも把握しておくことが大切です。
車幅がありますので、乗用車の感覚で運転してしまいますと隣の車線にはみ出てしまう可能性がありますので右寄りを意識して走ることが上手く運転するコツです。狭い道を走る場合などはミラーにも注意することが大切です。
トラックのミラーは死角が多いため大きく作られていますので、隣の車や電柱、道路標識などにも注意が必要です。また、無理に走行せず余裕を持って運転することも大切です。
初心者のための4tトラックの運転のコツ
実際にトラックに乗ってみたい。ドライバーに興味があるという方。現在、運送業にお勤めで今後4tトラックに乗る機会があるという方などに向けて4tトラックの種類や大きさ、運転の際の注意点などを紹介しました。
普段乗用車を運転されている方から急に4tトラックに乗ると非常に怖さや不安を感じられる方が多いですが、慣れてくれば乗用車よりも運転が簡単だという方もいるぐらいです。
実際にセダンタイプと比べてタイヤの上に運転席があるため、運転操作がしやすいことは事実です。慣れてくれば乗用車よりも運転が楽だという方もたくさんおられますので、トラックは初心者という方でも、注意点をしっかりと把握して、怖がらずに運転にチャレンジしてみてください。
ドライバーの仕事情報を探す
ドライバーへの転職をお考えの方は、好条件求人が多い
ドライバー専門の転職サービス『はこジョブ』へ!