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トラックへのパレット積み方の種類・崩れない積み方|ブロック積

トラックへのパレット積み方の種類・崩れない積み方|ブロック積
大量の荷物をトラックで運ぶ時、パレットの積み方がとても重要になってきます。パレットの積み方が悪いと運搬中に荷崩れをおこして荷物に傷を付けたり、道路に落下せてしまいます。このようなことにならないように、トラックへのパレットの崩れない積み方を学びましょう。

初回公開日:2018年6月5日

更新日:2019年10月9日

記事に記載されている内容は2018年6月5日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。


トラックへのパレットの積み方の種類

荷物を載せる運搬代として使われるパレットは、倉庫内での作業やトラックへの荷物の詰め込みには欠かせないアイテムです。パレットの扱いは特別な免許がいりませんから、誰でも行うことができます。

そんなことから、荷崩れ事故が多くなり問題となっています。パレットの煮崩れしない積み方にはコツがあります。パターンを憶えて扱う荷物によって使い分けていましょう。

ブロック積み

トラックで段ボールを運ぶ時に役立つブロック積み。レンガやコンクリートブロックで塀を作るように全て同一方向に並べて、格段の配列を同じにする積み方です。ブロック積みは最も簡単なパレットの積み方で、前後左右の揺れによる荷崩れを防いでくれます。トラックに積み上げた後はベルトでしっかり固定して完成です。

交互列積み

トラックで米俵や資料など袋物の貨物やレンガ、石材、段ボールなど幅広い運搬に使える交互列積みです。パレットへの積み方は、各段ごとに荷物を同じ方向に積み上げ、奇数段と偶数団で荷物を90度回転させて積み上げていきます。とても簡単な積み方で、トラックに積み込んだ時にベルトが締めやすいです。

そして、この積み方はパレットの荷物二重量が均一になる点が特徴です。簡単に荷崩れを防げる積み方のなので、トラックのパレットによく使われています。

レンガ積み

レンガ積みは、トラックに段ボールや袋物の詰め込みに最適です。パレット上の荷物の配列はどの段も同じですが、段を重ねるごとに180度向きを変える積み方をします。この積み方は、荷崩れ防止効果が高く検品の時に商品が見やすいので倉庫へ納品する時に多く使われます。飼料などの配送をしているトラックにおすすめです。

スプリット積み

スプリット積みは、形や大きさが違うダンボールを配送しているトラックに最適です。形状の異なるダンボールをレンガ積みした際に相互間に隙間ができる積み方です。レンガ積みと同じく荷崩れしにくく、パレットの積み方も簡単です。ラップまきやバンド締めにも最適で倉庫作業やトラックの輸送におすすめです。

ピンホイール積み

ピンホール積みは、荷物の縦横を風車型に組み合わせて中心部分に空間を作る積み方です。別名風車型積み付けとも言われ、上から見ると風車の羽のような形に見えます。パレットに一段目を積んだら二段目は180度向きを変えて積みます。軽量で長方形のダンボールに最適な積み方です。

トラックへの崩れないパレットの積み方

トラックへパレットを乗せる時、積み方を間違えると荷崩れを起こす時があります。一度、積み込んでしまうとやり直すのはとても面倒です。到着地まで安全に運べる積み方を見ていきましょう。

パレットを置く位置

パレットに荷物を積みこんだら、荷台へパレットを置く位置も大切です。トラックにパレットを乗せる時は荷台の前方をつけておきます。前方には隙間を作らないのがコツです。トラックの前方に隙間があると、ブレーキをかけて止まるたびに荷物は前方へ動きます。これを繰り返しているとパレットから荷崩れしてしまいます。トラックの前方に空間がある場合は、緩衝材を挟んでおきましょう。

運転テクニック

パレットへの積み方も大切ですが、安全に荷物を運ぶには運転のテクニックも必要です。トラックをいきなり急ハンドルで運転したり、急ブレーキをかけたりすると荷物が不安定になりやすいです。

手荒な運転をしていると、せっかくパレットに積んだ荷物がずれてしまい、結局やり直しをすることになります。長距離運転をしたら、パーキングエリアでロープにゆるみが無いかチェックしましょう。

積荷を安定させる方法

パレットの積荷をしっかりしたら、より安定性を高めるためにストレッチフォルムで巻いたり、紐で上段を結束すると良いでしょう。パレットの合間に段ボールやベニヤ板、パレットを挟みこんでもかまいません。グルーで上下のダンボールを軽く接着させる方法もあります。

オーバーハング

荷物がパレットからはみ出る積み方をオーバーハングと言います。どうしても仕方なくオーバーハングすることはありますが、その場合耐圧性が怠る事は認識しておきましょう。トラックに重い荷物をたくさん積み重ねる時は、特に注意が必要です。

トラックサイズ別パレットの積み方の違い

荷崩れしないようにパレットに積み上げたら、いよいよトラックに載せて運びます。荷積みが終わったパレットは、どれくらいの枚数を積載できるのでしょうか。パレットの寸法はJISによって規格されていますから、4tトラックと10tトラックの場合で考えてみましょう。

4t

4tトラックは荷台長が6200mm、荷台幅が2150mmの規格が一般的です。この幅ではパレットを二列にして積むことができませんから、積載の限度は5枚までです。荷幅がワイドタイプなら、並列した抱き合わせも可能なので積載量が増やせるでしょう。

10t

10tトラックは荷台長が9600mm、荷台幅が2400mmが一般的です。このタイプは、パレットを16枚積むことができます。パレットを二列にして積みこむことができるので、一度に大量の荷物を運ぶことができます。

トラックのパレットの積み方の種類がわかるアプリ

基本的なトラックのパレットの積み方はわかりましたが、実際に荷物を積み込みと同じサイズのものばかりではありません。荷物のサイズがわからなくなってパレット上が不安定になることがあります。

そんな時は、便利なスマホアプリを利用してみると良いでしょう。「パレット積み付けパターンfree」です。荷物のサイズを入力するだけで、さまざまなパターンから最も最適な積み方を教えてくれます。スマホを持っている人は、使ってみましょう。

トラックの荷台の種類

トラックは、サイズの他に荷台のタイプによってパレットの積み方が変わってきます。荷台は、大きくわけて3種類あり一般的な製品の輸送に多く使われています。

平ボディ車

軽トラックなどの荷台がこのタイプで、荷台はフラットであおりと呼ばれる低い柵が付いています。パレットの積み下ろし作業がとてもラクで、特殊な形状の積み込みも可能です。弱点は、屋根が無いため雨に弱いものや固定が難しい荷物の運搬には向きません。高価な荷物を配送する時は、盗難にも注意が必要です。

箱車

トラックの荷台がアルミ金属製の箱型状になっている街中で多く見かける種類です。荷台の開閉は後から行うものが多く、フォークリフトを使って行うパレット単位の積み込みにはあまり向いていません。

人力で積み込む家具や段ボールの貨物に利用されることが多いです。箱型ですから、雨に濡れる心配がなく運べるメリットがあります。しかし、荷台の箱自体に重量がありますので、積載重量が低くなるデメリットもあります。

ウィング車

パレット単位で輸送するのがこのタイプのトラックです。トラックの後ろから見た時、鳥が左右に翼をひらいたように荷台が大きく空くのが特徴です。フォークリフトを使って左右のどちらからでも効率的な積み方ができ、パレットを使って積み下ろしすることができます。

このタイプのトラックは、開閉させるための装置が荷台に備わっているため、重量が重くなる場合があります。大量のパレット輸送に適したトラックで、迅速な積み下ろしができて使い勝手も良いでしょう。

パレットのサイズ

パレットには、とても多くのサイズがあります。それに伴って、トラックも同じ4t車でもサイズが多様化しています。常に運転しているトラックの種類やサイズは頭に入れておき、自分が運転するトラックにはどれくらいのパレットが載るのかを把握しておく必要があります。

トラックにパレットがどれくらい載るのかは、パレットの大きさ、重さ、トラック荷台の大きさ、積載上限によって決まります。

「パレットのサイズ」
・1100mm × 800mm
・1100mm × 900mm
・1100mm ×1100mm 
・1300mm ×1100mm
・1400mm ×1100mm
・1200mm × 800mm
・1200mm ×1100mm

荷崩れするとどうなるのか

平ボディのトラックでは積み方をしっかりしないと、道路に荷物を落下させてしまうことがあります。道路上に積荷を落下させてしまうと運転者の責任になってします。特に高速道路で積み方が悪いと、荷物を落下させて大事故になる恐れがあります。

万が一、荷物を落下させてしまうと、大型車ですと反則金7,000円と違反点数1点が引かれてしまいます。もし、落下物による事故を引き起こしてしまうと、これに人身事故などの追加点数が加算されてしまいますので、細心の注意が必要です。

パレットの積み方はテクニックが必要

ご紹介したパレットの積み方は、基本的なやり方です。同じサイズの荷物を運んでいる人は、この積み方で運送する事ができますが、大きさが違うものや種類が違うものを運送する場合は、パレットの積み方がより複雑になります。まずは、基本的な積み方をマスターして、取り扱っている荷物に応用してみましょう。落下事故を防ぐためにもパレットの積み方は大切です。

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