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トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

トラックドライバーのみなさんが日々安全に運転できるように、警告灯の意味・対処法をまとめました。警告灯の点滅は、トラックの各種装置から送られるヘルプサインです。警告灯の意味・対処法を知り、迅速な対応で、大切な相棒であるトラックのコンディションが把握しましょう。

トラックの警告灯の種類

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

トラックを運転していたら、突然インパネに見慣れない警告灯がつくこともあります。

「異音やエンジンの吹けも異常なさそうだし、とりあえず納品先まで行こう。」仕事で急いている状況であれば、このような判断を強いられるでしょう。ですが警告灯が点灯した場合、適切な対応が必要です。

トラックの警告灯には、「とりあえず走行可能な警告」と、「いますぐ対処しなければならない警告」があります。まずはその2つの概要を見ていきましょう。

トラックの搭載装置の稼働を知らせる表示灯

まずはトラックの搭載装置の稼働を知らせる表示灯について説明します。表示灯を一言にまとめると「ドライバーへのお知らせ」です。搭載装置の不具合ではなく、「現在作動中です」や「表示した装置のメンテナンス時期が近づいていますよ」といった具合です。

中には「表示した装置に伴って順次操作してください」という場合もありますので、表示灯を周知してから運転をしなければ、警告灯点灯・故障の原因になるので注意しましょう。

トラブルを知らせる警告灯

つぎにトラブルを知らせる警告灯の概要を説明します。警告灯を一言にまとめると「装置や外装を点検してください」です。車検は通過出来ませんし、整備不良のままトラックを走行することによって、故障・事故につながる状態です。

この場合、軽微な整備不良だという認識を持たずに、やはり日々過酷な労働(重量物の運搬等)を強いられているトラックのメンテナンス不足を、すみやかに対処すべきだという意識を持つべきでしょう。

トラックの警告灯がついた時の対処法

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

では、実際にトラックの警告灯が点灯した時の対処法について紹介していきます。警告灯が点灯した時の対処法は、まず「慌てない」ことが大切です。警告灯が点灯する場合、エンジン系統や電子制御系統、そして冷却水や各オイルの減少・劣化などが引き起こしたトラブルです。

警告灯が点滅した場合は、その場で応急措置などができないトラブルが生じていますので、すぐに運転を中止し、整備工場のプロに任せましょう。

走行中に警告灯が点灯した場合

トラックを走行中に警告灯が点灯した場合は、すみやかにハザードランプを点灯させて減速、駐車可能な路肩・駐車場などに停車させましょう。カーブの路肩や、車両が路肩から大きくはみ出す場合は、追突事故を未然に防ぐためにも、三角停止版を必ず設置するようにしましょう。

緊急時の連絡先は、最寄りのディーラー・整備工場などが挙げられます。グローブボックス内の「整備点検記録表」に書かれている連絡先も参考にしてください。

ディーラーや整備工場に持ち込む前に警告灯が消えた

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

ディーラーや整備工場に持ち込む前に警告灯が消えたというケースは多く、この場合は「センサーが一時的に接触不良になって警告灯がついた」ということではありません。

一度警告灯が付いた場合、その装置になんらかの故障が見られますので、まずはトラックをそのままディーラーや整備工場に持ち込みましょう。そしてトラックに搭載されているコンピューターの警告灯の点灯履歴を見て、整備のプロが判断・修理するのが最善です。

迅速に対応が必要な警告灯4つとその意味

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

では迅速に対応が必要な警告灯4つと、その意味について具体的に説明していきます。その前に、まずは基本となる各警告灯の点灯色について理解しておきましょう。

警告灯の点灯色は、車種を問わず国際基準で定められています。警告灯が黄色の場合は「要注意」、警告灯が赤色の場合は「危険」を指しています。つまり黄色は「以上はあるが走行可能」で、赤色は「直ちに運転をやめなければならない」という警告です。

迅速に対応が必要な警告灯1:エンジン警告灯

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

まずはエンジンの異常を警告する「エンジン警告灯」です。エンジン警告灯は、キーをONに回したときに点灯しますが、エンジン始動後に消灯すれば正常です。

もしもエンジン警告灯が点灯したままの場合・走行中にエンジン警告灯が点灯した場合は、何らかのエンジントラブルが発生しています。この場合は、緩やかに減速してください。そして安全な駐車スペースを確保後、速やかにエンジンを停止しましょう。

迅速に対応が必要な警告灯2:ABS警告灯・ブレーキアシスト警告灯

ABS警告灯・ブレーキアシスト警告灯は、「電子制御のブレーキサポートシステム」の異常を知らせる警告灯です。この2つの警告灯が点滅するということは、電子制御機能であるABS・ブレーキアシスト装置が作動しなくなります。

この場合は通常の走行を続けていても支障はありませんが、ABS装置・ブレーキアシスト装置が作動しない状態での走行時、急ブレーキによってブレーキロックなどを誘発しないようにしましょう。

迅速に対応が必要な警告灯3:エアバッグ警告灯

エアバッグ警告灯が点灯する理由は、センサーやハーネスの劣化による不具合・シートベルトプリテンショナーの故障などが挙げられます。

もしエアバック警告灯が点灯しても、トラックの運転に支障は出ません。ですが万が一の事故の際、エアバッグが作動しないことによって重大事故になる恐れがあります。

トラックドライバーの命綱は、シートベルトとエアバッグですので、こちらも迅速な修理が必要です。

迅速に対応が必要な警告灯4:キャブチルト警告灯

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

キャブチルト警告灯が点灯した場合、トラックのキャビン部分がロックされずにチルト(傾いている)状態にあることを警告しています。キャビンがロックされないまま走行するのは危険ですので、早急にトラックを停止しましょう。

手動キャブチルト車であれば、セーフティーフックやフックコントロールレバーなどでロックすることができます。電動キャブチルト車も、取扱説明書を見ながら確実にロックしましょう。

迅速に対応が必要な警告灯5:燃料フィルター水抜き警告灯

燃料フィルター水抜き警告灯が点灯した場合はどうでしょうか。ディーゼルエンジンは点火装置が付いていないため、余計な水分を燃料フィルターで水抜きしています。

燃料フィルター水抜き警告灯が点灯したまま走行すると、水が燃料ラインに入ってしまい、エンジンが停止してしまいます。

走行中にエンジンストップするようでは危険すぎますので、整備のできる環境で、速やかに燃料フィルターの水抜き作業を行いましょう。

すぐに運転を中止すべき警告灯4つとその意味

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

次は「すぐに運転を中止すべき警告灯4つとその意味」について説明していきます。

前項の警告灯は「迅速な対応が必要」だったのに対し、次の警告灯は「すぐに運転を中止すべき」という強めの警告です。その理由は、重大事故や車両の損傷、高額な修繕費、もしくは廃車につながる可能性が高いからです。

トラックを路肩に緊急停止する際は、早めのハザードランプ・三角停止表示板を設置し、追突事故を未然に防ぎましょう。

運転を中止すべき警告灯1:油圧警告灯

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

もし油圧警告灯が点灯したら、オイルポンプの劣化やその付近のクラック・破損、エンジンオイル漏れなどが原因です。オイルポンプがエンジンオイルを吸い上げられない場合、油圧が下がり警告灯が点灯します。

そのまま走行するとエンジンが焼き付きを起こし、最悪の場合はエンジンブロー・エンジン交換です。

警告灯が点滅する場合、エンジンの吹けが変化したり、エンジンからの異音・マフラーからの異臭・白煙が上がってしまいます。

運転を中止すべき警告灯2:オーバーヒート警告灯

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

オーバーヒート警告灯が点灯する場合、エンジンを冷やす冷却水になんらかのトラブルがある状態です。この警告灯が点灯したまま走行するとトラブルオーバーヒートになり、シリンダーヘッドガスケットの破損・エンジンブロー・エンジン交換です。

オーバーヒート警告灯が点灯する前に、水温計の上がりが激しい・オイル系の異臭・カラカラ音を感じます。気付いた段階で運転を中止後、すぐにディーラー・整備工場へ連絡しましょう。

運転を中止すべき警告灯3:充電警告灯

充電警告灯が点灯する理由は、走行してもバッテリーの充電がうまくいかない状態です。そしてファンベルトなどの充電系統の異常も理由に挙げられます。

これらの理由によって電圧が下がり、走行中に突然エンジンストップしてしまいます。最悪の場合はトラックを路肩に寄せる時間もなく、道路の真ん中で立ち往生です。

トラックにとってバッテリーは第二の心臓ですので、すみやかに運転を中止し、点検工場での確認が必要です。

運転を中止すべき警告灯4:ブレーキ警告灯

ブレーキ警告灯は、
1.サイドブレーキの引き戻し
2.ブレーキオイルの劣化
3.ブレーキオイルに気泡が発生した状態(ペーパーロック現象を誘発)
が考えられます。


2・3によってブレーキの効きが悪くなり、事故を引き起こす可能性が高いので、すぐに運転を中止しましょう。

その他キャリパーの作動不良や、ブレーキパット・ローターの摩耗、フェード現象などのブレーキ系統は電子制御装置ではないため、警告灯は点滅しません。

トラック警告灯の種類によってはトラブルは予防できる

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

警告灯には、「迅速に対応が必要」と「すぐに運転を中止すべき」この2つの要素と意味があることが分かりました。このことから、トラック警告灯の種類によってはトラブルは予防できる、という答えが導き出されます。

そのトラック車両のトラブル回避とは、次に紹介する3つのポイントによって防げます。この3つのポイントをぜひ参考にし、日々トラックのコンディションを整えましょう。

トラブルの予防法オイル管理を定期的に行う

エンジンオイルの定期点検は、あらゆる車の基本的なメンテナンスです。トラックの場合、トン数別にエンジンオイルの交換時期を決めましょう。なお交換の目安は走行距離数です。いずれの車両も、オイル交換とあわせてオイルフィルターの交換もしましょう。

・2tトラックのオイル交換目安は、約15.000km
・4tトラックのオイル交換目安は、約15.000km
・大型トラックのオイル交換目安は、約20.000km

トラブルの予防法冷却水の点検

冷却水の点検は、エンジンの熱が冷めていない時に行うと、熱湯が噴き出す恐れがあるので注意しましょう。そしてラジエーターキャップでやけどを負う場合がありますので、必ず確認してから作業しましょう。

チェック項目チェック内容
冷却水の汚れラジエーターキャップを外し、汚れや濁りを確認
冷却水の漏れ蒸発した冷却水の付着がないか確認
予備タンク水量のチェック(すぐに減っていないかも確認)

トラブルの予防法その他日常点検の励行

その他日常点検は、運送業界においては毎日の運行前においての必須事項です。その企業独自の日常点検表をもとに、必ず遂行しましょう。それによって安全を計り、運転中つねに危険にさらされているドライバーの命をも守るでしょう。

次に紹介する公益社団法人全日本トラック協会「点検整備の必要性とメリット」ハンドブックの14ページ目に、「日常点検のチェックポイント21」が記載されていますので、ぜひ参考にしてください。

トラックの警告灯がついても慌てずに対処しよう

トラックの警告灯がついた時の対処法|すぐに運転を中止すべき警告灯4つ

トラックのインパネに点灯する表示灯・警告灯の色や、警告の意味について説明しましたが、いかがでしたか。たとえ警告灯が点灯しても、その対応策が分かれば慌てずに対処できます。次のポイントを守り、まずは安全を確保しましょう。

・まずは慌てないで、的確な対応をしましょう。
・急発進・急ブレーキをしないように、徐行しながら安全な場所に停止しましょう。
・そのまま走行を続けずに、ディーラー・整備工場へ連絡しましょう。

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