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2018年07月20日

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

路線バスや観光バスが使っている無線のバス無線は、ただの業務無線に見えます。しかし、バスの運行エリア内の、事故や渋滞、路面の状況など、さまざまな道路情報を受信することができるため、一部の人に人気があります。そんなバス無線についてご紹介します。

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

近年増えているデジタル無線は傍受できない

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

近年、電波の管理を行っている総務省では無線機のデジタル化を推進しています。テレビ放送が地上デジタル化したのも、無線のデジタル化の流れを受けてのことですが、テレビに限らずさまざまな無線のデジタル化が推進されています。

デジタル無線の電波そのものは、アナログの無線機やワイドバンドレシーバーと呼ばれる受信専用の機械であっても受信することができますが、対応するデジタル式の無線機でなければ正常な音声として受信する事はできません。また、暗号化が施されている場合は、デジタル式であっても暗号化を解除する仕組みが無ければ正常に受信できません。

現在、デジタル化が行われているのは、警察無線や消防無線、行政無線などですが、タクシー無線や簡易無線などもデジタル化が推進されているためバス無線もいずれはデジタル化する可能性があります。

受信だけなら免許は不要

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

無線に関わるなら必ず免許が必要と考えられがちですが、受信だけであれば免許は不要です。ワイドバンドレシーバーと呼ばれる日本語では広帯域受信機と呼ばれる装置はさまざまな周波数で、いろいろな電波形式の電波を受信することができますが、電波を出すことはできません。

ワイドバンドレシーバーは電波を出すことができないため、使うために電波を取得する必要はありません。運用に免許が必要な無線機であってもアンテナが接続されていない、電源も接続されていない状態であれば電波を出すことができないので所持するだけであれば免許は不要ですが、電源を入れた瞬間に無免許状態になります。

無線の免許には2種類ある

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

無線の免許には、無線機を扱おうとする人間に与えられる「無線従事者免許」と、無線機が置かれている無線局に対して与えられる「無線局免許」があります。基本的には無線を利用する場合にはこの2種類の免許がそろっている必要があります。

ただし、無線従事者免許なしで運用できる無線にも、無線局免許が必要なものがあり、例えば携帯電話やスマホは携帯電話会社に包括して無線局免許が与えられていますが、無線局免許が必要な無線機の一種です。

通信の秘密を守る必要がある

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

実は飛び交っている電波を傍受することについては何の規制もありません。ただし、電波法第五章「運用」第五十九条「通信の秘密」という項目の規定により、「何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。 」とあります。

無線従事者免許の裏側にも書かれていることがあるほどに重要な原則で、特定の誰かに当てた無線通信を傍受する事はまったく問題ありませんが、通信が有ったという情報や、通信の内容を他人に教えてはならず、その情報を利用して何かを有利に運ぶことも禁止されています。

通信の秘密そのものは憲法でも保障された権利で、電波法で罰則付きで保護されている形になっています。

バス無線の傍受・受信方法

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

無線の免許の種類や制限、近年増えてるデジタル無線の注意についてご紹介しました。実際にバス無線を傍受する方法や、バス無線の周波数の調べ方、バス無線を受信する場合に必要なアンテナについてご紹介します。

周波数は総務省のホームページで調べられる

バス無線の割り当て周波数は146MHzから156MHzの間に点在していますが、この周波数帯にはバス無線以外に、自治体や電力ガス、運輸交通業務などの公共事業と、一般紙企業の業務無線が混在しています。

受信するのであれば、ワイドバンドレシーバーなどでこの周波数帯を受信できる製品を選ぶことでバス無線を聞くことができますが、バス無線以外の無線も、この帯域には多く存在しているためバス無線以外の無線を受信してしまう可能性もあります。

ご紹介のように無線局も開設するためにも免許が必要ですが、申請者や割り当て周波数などの情報が総務省のホームページで公開され検索することが可能なので、目的とするバス会社を探すことができます。

観光バスには専用の周波数があり149.31MHzで更新していますが、観光バスでも路線バスでもそれぞれ専用の周波数を割り当てられているので検索し、無線の周波数をさがせます。

アンテナは適切なものを探そう

アンテナの基本の大きさは1/4波長という法則があり、形によっても特性が変化するため、単純に大きければよいというものではありません。基本的にはアンテナには利用できる周波数帯と、アンテナの特性などが記載されているので、自分の運用状態に応じて選びましょう。

なお、波長は「波長(M)=速さ(M/s)/周波数(Hz)」で求めることができます。150MHzのバス無線であれば、電波の速さである光速の300,000,000mを周波数である150,000,000Hzで割った答えの2Mとなり、これの1/4サイズのアンテナは50cmと比較的大きくなるので各社から工夫により効率をできるだけ落とさずに小型化したアンテナが発売されています。

バス無線の免許の取り方

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

バス無線を操作する場合には無線従事者免許が必要ですが、無線従事者免許にはさまざまな種類があります。多くのバス無線では操作する場合には「第三級陸上特殊無線技師」以上の免許があれば操作することが可能です。

ただし従事者免許があり、何らかの手段でバス無線機を入手したとしてもバス無線機の無線局免許を受けなければ電波を出すことができませんし、そもそもバス無線機の免許と割り当て周波数はバス会社に与えられるものなので、他人が勝手に電波を出せば不法無線局となります。

第三級陸上特殊無線技師以上の資格がある場合に操作できるのは、合法的に設置されているバスの無線機です。

デジタル・アナログ別バス無線の受信方法

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

ご紹介のように、無線機にはデジタルとアナログがあります。それぞれの無線機では受信の方法が異なるため、デジタルのバス無線とアナログのバス無線について、それぞれの受信方法をご紹介します。

デジタル無線は傍受できない

無線機は音声情報を、電波に変換して送信していますが、デジタル無線では音声をデジタルデータに変換し、デジタル化した変調の電波で送信しています。アナログ無線機やアナログのワイドバンドレシーバーでも周波数さえ合わせれば何か受信できますが、デジタル化した電波とデジタル化したデータが受信されるだけなので、正常の音声として聞く事はできません。

そのため、デジタル無線は傍受できないのですが、傍受できない特性を利用し捜査情報が漏れてしまうと困る警察の無線が、無線局としては早い段階からデジタル化しています。

アナログのバス無線は傍受できるが距離に注意

アナログのバス無線は、ご紹介した総務省の無線局等情報検索を利用し、バス無線の電波形式と周波数を調べ、ワイドバンドレシーバーなどの受信機器に電波形式と周波数を設定することで受信することができます。

ただし、電波は見える範囲には飛びますがビルの中や建物の影でには届き辛く、距離によっても電波の強さが減衰してしまうので、受信場所や距離について意識しておく必要があります。

チャンネル別バス無線の受信方法

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

バス無線にはチャンネルはありません。チャンネルには元々水路や海峡という意味があり、その派生で「区切り」という意味を持ちます。通信する周波数が近すぎれば混信してしまい、周波数表記のままでは覚え辛いためテレビや一部の簡易無線では周波数ごとにチャンネルという形で区切りが設定されています。

しかし、バス無線にはチャンネルはありませんので、チャンネルごとの受信方法はありません。ご紹介している総務省の無線局等情報検索で同じ会社が複数の用途のために複数の周波数を割り当てられている場合、それらをチャンネルと考えることもできますが、それぞれの周波数を受信機に設定すれば受信することができます。

種類別バス無線の受信方法

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

バス無線を傍受する方法はいくつかあるのでご紹介します。それぞれにメリットデメリットがあるのですがが、それらについては簡単に触れるだけにとどめておきます。

ワイドバンドレシーバー

日本語では広帯域受信機と呼ばれる、幅広い電波と電波形式に対応している受信専用の機械です。価格帯にも非常に開きがあり、廉価なものであれば数千円からありますが高価なものでは数十万を超えるものもあります。

価格による性能の違いは感度や、ノイズ比、受信可能な周波数の広さなどに差が出ます。廉価なものを購入する場合は、受信しようと考えている周波数に対応しているのか調べる必要があります。

スマホ+特定のワンセグチューナー+SDRアプリ

SDRとは従来の無線機で電子回路によって実現していた電波の復調などの処理を、ソフトウェア的に実現する技術です。スマホに特定のメーカーのワンセグチューナーを搭載し、SDRアプリをインストールすることで、スマホをワイドバンドレシーバーとして運用することができます。

電波は正しく使おう

バス無線の傍受・受信方法・免許の取り方|周波数/デジタル

特定の相手方に行われる通信の傍受に制限はありませんが、その内容については秘密にする必要があり、無線を実際に運用する場合には無線従事者免許と無線局免許が必要です。電波は広い範囲に飛んでいってしまうためたった一人の人間でも大きな問題を起こしてしまう可能性があります。

そのため、電波法の処罰は考えられているよりも重たいものが多く、総務省も違法な電波が出ていないか監視しています。電波は正しく利用しましょう。

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