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2018年08月01日

バス運転手が飲酒事故を起こした場合どうなるのか|違法/長崎

バス運転手が飲酒事故を起こした場合どうなるのか|違法/長崎

バスの運転手の飲酒運転というあってはならない不祥事が発覚することは少なくありません。乗客を安全に運ぶ義務があるプロドライバーがバスがどのような経緯で飲酒運転を行い、どんな処分がされたのかとともにバス運転手が飲酒事故の事例などをご紹介します。

バス運転手が飲酒事故を起こした場合どうなるのか

バス運転手が飲酒事故を起こした場合どうなるのか|違法/長崎

乗客を乗せて運転をする「プロドライバー」であるバスの運転手は、搭乗前後にアルコールチェックを行い、間違いなく酒気帯び運転をしていないことを証明することが義務付けられています。飲酒運転および酒気帯び運転は、バスの運転手などのプロドライバーでなくとも違法になり、重い罰を受けることになります。

乗客を乗せて運転するバスの運転手は、自己管理をしっかりする必要があります。バスの運転手が飲酒運転をして事故を起こしたり、事故に至らなくても後に発覚して大問題になることもあります。実際にバス運転手の飲酒運転の事例ともにどういった法律により罰せられるかなどをご紹介します。

違法性について

バス運転手が飲酒事故を起こした場合どうなるのか|違法/長崎

飲酒しての運転は、バスの運転手に限らず一般のドライバーも飲酒運転や酒気帯び運転で罰則が与えられます。飲酒運転が罰せられる場合は、道路交通法に則って罰則を受けることになります。飲酒運転をしてしまった場合に具体的に道路交通法の中でどのような項目に則って罰せられるかということについてご紹介します。

酒気帯び運転等の禁止

道路交通法の第65条に「酒気帯び運転等の禁止」という項目があります。酒気帯び運転や飲酒運転についてバスの運転手だからといって特別に罰則が設けられているというわけではありません。車を運転するすべてのドライバーにも罰則が適用されます。

道路交通法の第65条における禁止項目は大きくわけて4つになります。運転者自身に関わってくる項目は、「酒気を帯びて車両を運転してはいけない」という点が定められています。飲酒運転で検挙される場合は、ほとんどがこの項目の違反になります。運転手がもっとも気を付けなければならない項目のひとつです。

運転者以外に対する罰則について

道路交通法第65条で定められた項目の中で運転者以外に関わる項目は、酒気を帯びた人に対して車両を提供することを禁じています。運転者が酒気を帯びていることをわかったうえで運転させることが違反の対象になります。運転者に対して酒類を提供したり、飲酒を勧めることを禁じています。

運転するとわかっている人に対して同行者がお酒を飲ませることやお酒を提供したお店なども罰則の対象になります。また、酒気を帯びた運転手と知りつつもその車両に搭乗することや酒気を帯びた運転手に自身の移送を頼むことも禁じています。「酒気帯び運転等の禁止」に則って運転者だけでなく周囲の人が違反した場合も厳しい罰則があります。

違反した場合の罰則

運転者に対する罰則ですが、酒酔い運転と酒気帯び運転にわけられます。酒酔い運転は、酒に酔って正常に運転ができない状態です。酒酔い運転の場合は「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」となります。

酒気帯び運転は、呼気にアルコールが含まれている状態で運転することです。酒気帯び運転は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」という罰則が課せられ運転者に対して車両を提供した人も運転者の状態に応じて同じ罰則が課せられます。

酒類の提供をした人には、上記の罰則よりは重くないですが、罰則が与えられる点に注意しておきましょう。また、酒気帯びの運転者については、その度合いに応じて違反点数があり、最低でも免停90日となります。

会社別バス運転手が飲酒運転を起こしたケース

バス運転手が飲酒事故を起こした場合どうなるのか|違法/長崎

観光バスを運行している会社の中には、過去に運転手が飲酒運転をして事故につながってしまったという事例が少なくありません。飲酒運転をしたバス運転手がどのような処分を受けたのかをいくつかご紹介します。

名鉄観光バス

バス運転手が飲酒事故を起こした場合どうなるのか|違法/長崎

名鉄観光バスは、2017年に愛知県岐阜県の中学生とその引率者の約4000名が参加したバスツアーでの事例です。男性運転手が宿泊施設で飲酒をして、翌日のアルコールチェックを同僚に代行してしてもらい異常のない呼気のデータを営業所に送るという事例がありました。

不正を目撃した同僚が会社側に報告をあげたことで発覚しました。名鉄観光バスの社内規定では、宿泊先での飲酒することを禁止しています。飲酒検知の不正に関わった2名に対する処分は明かされていませんが、所属した刈谷事業所は60日間の輸送施設の使用禁止と文書警告という行政処分を受けることになりました。

ウィラーエクスプレス

高速バスや夜行バスの運行を行っているウィラーエクスプレスでも過去に飲酒運転に関わる事件が起こっています。2008年6月に2名のバス運転手が乗務の数時間前に飲酒をしたプロドライバーとしてはあり得ない事例です。

運転手たちが飲酒のうえに乗務にあたったことが発覚した直後に会社側が懲戒処分をせずにのちに不当な不利益処分を与えたということがありました。裁判所の判断として運転手2名に行った会社独自の処分はすべて違法であり無効となるというものになりました。運転手それぞれに50万円の慰謝料の支払いを会社側に求めたという判例です。

奈良交通

2016年8月に奈良交通に勤務する大型観光バスの運転手が社内規則に違反して宿泊先で飲酒をして基準を超えるアルコール値を検出したにも関わらず回送バスを運転してしまいました。運転手の呼気から0.13ミリグラムという濃度のアルコールが検出されましたが、法律の基準を下回っていたために問題ないと判断して回送バスを運転したという事例です。

道交法第65条においては、0.13ミリグラムのアルコール検知であれば、酒気帯び運転にはあたりません。しかし、プロドライバーであるバス運転手に対して会社側はこれ以上に厳しいアルコールチェックを設けていることがほとんどです。奈良交通も厳しい基準を設けていました。該当運転手は、懲戒解雇となって奈良交通も近畿運輸局から行政処分を受けることになりました。

JR東海

2002年にJR東海の高速バスの運転手が飲酒状態で運転して乗客22名を乗せながら暴走運転の末、駐車中の乗用車に接触するという事例がありました。事故は、山梨県上野原町の談合坂サービスエリアでおきました。山梨県警が運転手のアルコールチェックを行ったところ、0.35ミリグラムの酒気帯び状態であると発覚して道交法違反の容疑で検挙となりました。

名古屋のバス営業所を出発した直後に暑さのために到着後に飲む予定で買っていた缶チューハイを飲み、酒気帯び状態のまま乗客を乗せて走り出しました。出発から2時間ほど経過したところで蛇行運転をし始めたことに異常を察した乗客が家族に運転手の飲酒を疑うようなメールを送ったことから事態が発覚した事例です。

都道府県別バス運転手が飲酒運転を起こしたケース

バス運転手が飲酒事故を起こした場合どうなるのか|違法/長崎

都道府県別にバス運転手の飲酒運転に事例は、どのようなものがあるのでしょうか。実際の長崎・北海道・静岡のバスの運転手が飲酒運転をしたケースと処分などをいくつかご紹介します。

長崎

バス運転手が飲酒事故を起こした場合どうなるのか|違法/長崎

2016年8月に長崎バスに所属していた運転手が運行前のアルコールチェックにてアルコールが検出されるも家族を身代わりにして再検査を通過さて乗客30人を乗せた路線バスを走らせたという事例がありました。

家族を身代わりに出した運転手の不正を検査担当の職員が黙認した点にも注目され、7月下旬にも別の運転手が後輩を身代わりにしてアルコールチェックをすり抜けたことも発覚しました。その後、就業規則に則って関係者が処分されたということです。

北海道

2017年10月に北海道中央バスにて乗務前のアルコールチェックを同僚に身代わりで受けさせる不正が発覚したということがありました。高速バスの運転手が乗務前のアルコールチェックで0.061ミリグラムのアルコールを検出したのちに15分後の再チェックでは同僚が身代わりにチェックを受け正常数値であったために乗務にあたったという事例になります。

道交法第65条における呼気1リットル中のアルコール濃度の基準には満たず、通常なら酒気帯び運転にはあたらない数値です。やはりプロドライバーであるバス運転手に求められるのはほぼ0という数字です。幸いにも事故は、ありませんでしたが北海道中央バスは運転手の処分を検討すると発表しました。

静岡

2003年8月にJR東海の高速バスの運転手が酒気帯び状態で運転して道交法違反の現行犯で逮捕された事例がありました。掛川市付近の東名高速下り線を走っていた車両の運転手から、大型バスが蛇行運転をしており様子がおかしいという通報がありました。

高速隊が問題のバスを浜松市内で発見して蛇行運転が確認されたために浜名湖サービスエリア内で運転手にアルコールチェックを実施したところ酒気帯び状態にあたるアルコールを検知したため現行犯での逮捕となりました。運転手は、検挙後に寝酒が残ってしまったようであること、蛇行運転をしていることには気づいていなかったという旨を話したとのことです。

バス運転手の飲酒対策は進んでいる

バス運転手が飲酒事故を起こした場合どうなるのか|違法/長崎

バスの運転手はプロのドライバーであり、乗客を安全に目的地まで運び届ける義務があります。一般的な飲酒運転の基準に満たなくともプロであるドライバーは、乗客を安全に送り届けるために厳しい基準が設けられています。

多くのバスの飲酒運転事例や事故を受けて昨今では飲酒運転を撲滅するための対策が進んでいます。社内規定では通常より厳しい基準を設けて規定に違反した場合は、重い懲戒解雇処分になるなど罰則を厳しくなっています。

アルコールチェックを運転手自身ではなく管理者が立ち会って行う営業所なども増えてきています。バスの運転手がプロドライバーとしての自覚を持つように指導を進め乗客が安心して乗車できるバスライフを楽しみたいと感じることは、バスを利用する人たちの願いでしょう。

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