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ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

トラック運送事業者やバス事業者の健康起因事故を防ぐための方法とドライバーの健康リスクについて解説します。国が定めた健康起因事故対策のガイドラインやマニュアルを参考にして、ドライバーの健康管理の方法や健康診断の大切さを説明しています。


ドライバーの健康起因事故は決して少なくない

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

事業用自動車のドライバーが運転中に気を失い、大きな事故を起こすケースは、テレビやニュースで度々目にすることがあり、他人事ではないと身を引き締める人も多いでしょう。

平成25年から平成29年までの報告件数をまとめた国土交通省の報告書によると、5年間で1201名のドライバーが健康起因事故を起こし、うち224名が亡くなりました。この様な事故を未然に防ぐ方法6つと、ドライバーの健康リスク4つをご紹介します。

健康起因事故への対応は業者間でも意識が高まりつつある

平成22年、ドライバーの病気を発見するためのガイドラインを、国土交通省が「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」として報告しています。国土交通省の平成29年度アンケートによると、マニュアルの周知度は65%(回答業者数1073)でした。

そして、今後マニュアルを積極的に取り組んでいきたいと回答した事業者は、バス事業においては77%と関心が高く、その他の業者においても49%と、意識が高まっています。

健康起因事故は高齢者だけではない

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

健康起因事故の最も多い原因が、心疾患と脳血管疾患といわれています。厚生労働省の平成29年度の調査報告によると、男女20歳以上60歳未満が亡くなる原因(自殺を除く)は、悪性腫瘍が最も多く、次いで心疾患、その次に脳血管疾患です。

高齢者ではないからといって、安心はできません。年齢を問わず、健康起因事故は起こりえるということを理解しましょう。

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

ドライバーは具体的にどうすれば、健康起因事故を予防することができるのでしょうか。ここでは、4つの予防方法をご紹介します。

国土交通省が健康起因事故の対策のために作成した、「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」、「自動車運送事業者における睡眠時無呼吸症候群対策マニュアル」、「自動車運送事業者における脳血管疾患対策ガイドライン」も参考にしましょう。

ドライバーが健康起因事故を予防する方法1:点呼時にバイタルデータ取得

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

健康起因事故を未然に防ぐためのポイントは、運転を開始させる前に、ドライバーの健康状態を把握することです。しかし、年に数回の健康診断だけでは、突然の身体の不調に気が付くことができません。

点呼時に、体温、血圧、脈拍などの簡単なバイタルデータを取得し、ドライバーの健康状態が運転に問題ないかを確認しましょう。

ドライバーが健康起因事故を予防する方法2:スマホアプリの活用

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

運転中のドライバーが、突然、病に襲われるケースはどう対処すれば良いのでしょうか。ドライバーの身体に測定機器をとりつけ、送信されたバイタルデータをもとに、リアルタイムで健康管理ができるアプリが開発されています。

眠気を察知すれば、アプリがドライバーに警告することも可能です。長距離を夜間運転するバスやトラック会社で、このようなアプリが採用されるケースが増えています。

ドライバーが健康起因事故を予防する方法3:ドライバーの脳検診の受診

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

脳血管疾患は、健康起因事故の中で2番目に多い起因です。脳血管疾患を発見することは、現場のバイタルチェックのみでは難しいため、ドライバーの脳検診の受診が推奨されています。

特に、糖尿病、高血圧、不整脈、肥満、喫煙者は、脳血管疾患を患いやすい傾向があります。リスクの高いドライバーには、脳検診を受診してもらい、結果をもとに必要な指導や治療を受けてもらいましょう。

ドライバーが健康起因事故を予防する方法4:ドライブレコーダーを活用した指導

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

健康起因事故の原因の1つに、「睡眠時無呼吸症候群(通称SAS)」があります。睡眠中に一定の時間、息が止まってしまう病気です。

SASを患うと、睡眠時間が長くても、十分に疲れを取ることができません。そのため、勤務中に眠気を抑えられず、居眠り運転をしてしまいます。

ドライブレコーダーをチェックすれば、居眠り運転を確認することができます。該当のドライバーには、SASスクリーニング検査を受けてもらいましょう。

起きてしまった事故の拡大を抑える方法

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ
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どんなに注意を払ったとしても、健康起因事故を完全に防ぐことは難しいのが現状です。どんなに健康リスクの低いドライバーでも、万が一のことを考えて、事故の損害を最小限に抑える対策をとっておくことが大切です。

それでは、事故を拡大させない方法を2つご紹介します。

緊急時に自動で車両を停車させるなどのハード面の強化

ドライバーの緊急時に、車両がそのまま突っ込んで大きな事故になったケースは珍しくありません。

昨今では、運転を補助するシステムが多く開発されています。例えば、障害物に衝突しそうな際に、車両を停車させるシステムです。ドライバーが気を失った時、このようなシステムによって車両が自動で停止すれば、大きな事故を防ぐことができるでしょう。

ドライバーは運転における健康リスクを自覚する

自分自身の健康リスクを把握している人は、そう多くありません。持病があり、通院している人なら、注意しながら運転をするでしょう。しかし、もともと健康な人は、自分がまさか運転中に病気になるとは思いません。

ドライバーは、自身の健康リスクを自覚する必要があります。健康を過信すると、重大な疾患の初期症状を見逃してしまいます。もし運転中に体調に異変を感じた際には、会社へ連絡、相談をすると決めておきましょう。

ドライバーの健康リスク4つ

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

ドライバーの健康管理が、健康起因事故の予防対策になると述べました。それでは、健康管理をする上で、どのようなドライバーの健康リスクに目を向ければよいのでしょうか。

ここでは、ドライバーの健康リスクを4つご紹介します。

ドライバーの健康リスク1:高血圧の危険

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

健康起因事故の代表的な起因である、心疾患や脳血管疾患の原因の1つが高血圧と言われています。「全日本トラック協会のトラックドライバーの健康手帳」によると、高血圧の人は、脳卒中を患う確率が5倍高くなります。

高血圧を下げるためには、食生活や生活習慣を見直して、定期的に検診を受けることが大切だとされています。

ドライバーの健康リスク2:薬の副作用の危険

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

ドライバーが服用する薬には、副作用のリスクが隠れています。発疹を抑える薬や、風邪薬などを服用した後に、強い眠気に襲われたことがある人は少なくないでしょう。薬の副作用が健康起因事故の原因となる場合があります。

薬を服用するドライバーは、薬の副作用が運転に及ぼす影響について、事前に医師の確認を取らなくてはいけません。また、点呼の際には、薬を服用したかどうかを報告してもらうようにしましょう。

ドライバーの健康リスク3:運転中に薬が飲めない危険

持病があるからといって、ドライバーを諦める必要はありません。しかし、持病を管理することはとても大切です。例えば、薬を飲み忘れて運転中に発作が起こってしまった場合、運転中で手が離せず、ドライバーはすぐに薬を飲むことができません。

発作によって運転不能になり、健康起因事故に繋がる危険があります。運転中に薬を飲むことができないリスクを周知し、点呼の際には、薬を飲んだかどうかの確認をすると良いでしょう。

ドライバーの健康リスク4:健康診断を軽視する危険

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

労働安全衛生法の第六十六条に、労働者は年1回、医師による健康診断を受ける義務があるとあります。定期検診を断ることは法律違反になります。検診を怠れば、疾患の早期発見が遅れてしまい、健康起因事故のリスクが高まります。

医師から再検査の指導があったにもかかわらず、ドライバーの自己判断で検査を遅らせてしまい、事故を起こすケースもあります。健康診断の大切さをドライバーに周知し、再検査は早く受けてもらいましょう。

労働安全衛生法
第六十六条
事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断(第六十六条の十第一項に規定する検査を除く。以下この条及び次条において同じ。)を行わなければならない。

出典: https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-1/hor1-1-1-... |

健康起因事故防止のため予防法を知り健康管理を徹底しよう

ドライバーが健康起因事故を予防する4つの方法と健康リスク4つ

健康起因事故は、ドライバーの健康状態を正しく管理できれば予防することができます。まずは、国のガイドラインやマニュアルを理解しましょう。

健康起因事故が起こってしまえば、会社の信用を失いかねません。万が一、事故が起こってしまったとしても、損害を最小限に抑える工夫が必要です。健康管理を徹底して、健康起因事故を予防しましょう。

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