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考古学者の特徴・必要な資格・平均年収・仕事内容・有名学者一覧

考古学者の特徴・必要な資格・平均年収・仕事内容・有名学者一覧

あまり一般的ではない職業、考古学者について紹介します。どうしたらなれるのか、どんな資格が必要なのか、仕事の内容は、年収は、そんな疑問にお答えします。ほかにも日本の有名な考古学者たちも紹介します。考古学が気になってる人には嬉しい情報満載です。


考古学者ってどんな人?

考古学者とは、考古学を学び研究する人たちです。多くの考古学者は野外で発掘調査にたずさわり、発掘した遺物を調べてそれが使われていた当時の様子を推理します。大学で教鞭を取る人もいますし、博物館の学芸員をしている人もいます。研究内容を本にして出版する人も多いです。

考古学ってこんな学問

考古学とは、人類が残した遺跡や遺物を調べることで昔の人の暮らしや生活の移り変わりを解き明かす学問です。欧米では人類学の分野ですが日本では歴史学の分野に位置付けられています。

歴史学は古文書などの記録をたよりに昔のことを調べますが、文字ができるよりも前の時代は記録が残っていません。そこまで昔のことを知るためには発掘された遺物や住居跡を調べる必要があります。考古学は文明ができるより前に人類がどのように暮らしていたかを知る手立てとなる学問です。

何万年も昔のことばかりを研究するのが考古学ではありません。遺跡や遺物などの物証を調査研究する学問ですから、中世や近代も対象になります。江戸時代の住居跡を発掘したり、海底に沈んだ船を調査したりするのも考古学です。こうして文献として残っている記録を補完し、ときには仮説を立証する役割を果たします。

考古学者の特徴

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考古学は直接利益に繋がる学問ではありません。暮らしに役立つこともありませんし、政治経済にこれといった影響も与えません。そうした学問を志す人々にはある傾向があります。何かを知りたいとか謎を解き明かしたいと思う気持ちが強く、高収入を得たいとかいい暮らしがしたいという気持ちは二の次になります。つまり考古学者は実益より知識欲を優先する傾向があります。

また、考古学の研究は発掘や出土品の分類、保存管理など地道な作業が多くなります。根気と粘り強さが求められるので、短気な人や衝動的な人には向きません。元がどんな気質であれ考古学の研究を続けていくうちに必然的に粘り強さが身につきます。強い探究心に加え、訓練の中で身につけた地道な努力を継続する力も考古学者の特徴です。

服装

一般に考古学者の服装として思い浮かぶのは映画の登場人物のスタイルのイメージが強いでしょう。日差しを遮る幅広の鍔のついた帽子か探検帽、ポケット多めのシャツに丈夫な革のジャケットにブーツ、そんな姿を誰もが連想します。

確かに考古学者にとってフィールドワークは不可欠ですが、常に秘境に分け入っているわけではありません。一部海外の調査を除いて、発掘場所は国内の郊外などがほとんどです。中には都市の工事現場というケースも珍しくありません。発掘のときの服装も探検家というよりは農作業や土木作業の服装に近いです。

また、考古学者には屋内の作業もたくさんあります。出土品のクリーニングは普段着の上にエプロンと手袋、防塵ゴーグルという姿ですし、出土品の分類や資料の作成では特別な服装はしません。講義や公演はほとんどがスーツにネクタイという服装です。考古学者は馴染みのない職業とはいえ服装はそれほど特殊ではありません。

考古学者になるには資格がいるの?

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考古学者になるのに特別な資格は必要ありません。実際、高い学歴を持たない研究者が立派な功績を残している例もあり、熱意さえあれば考古学の研究は誰にでもできます。ただ考古学を専門とする職業につくには大学に進学し専門の学科で学ぶ必要があります。

考古学者として働くには?

職業として考古学に携る道は、大学の教員、博物館の学芸員、地方自治体の考古学専門職などがあります。大学教員になるには大学院を修了しなければなりません。博物館の学芸員になるには大学で学芸員の資格を取る必要があります。地方自治体の考古学専門職というのは、重要な遺跡を有する都道府県が設置する文化財保護課であるとか、公立の考古学研究所などです。

公立の考古学研究所で有名なのが奈良県立橿原考古学研究所です。高松塚古墳や飛鳥京跡など、奈良県内の埋蔵文化財の発掘調査を手がけています。また考古学研究所にはNPO法人や公益財団法人が運営する民間の研究所もあります。そうしたところが考古学者の就職先になります。

どの大学に行けばいい?

考古学者を目指すにはどの大学でもいいというわけにはいきません。考古学を専門に扱う学科のある大学で学ぶ必要があります。考古学を学べるのは歴史学部、史学科や考古学科などです。社会学科や文化財学科でも考古学を教えていることがあります。そういう学部学科がある大学を探して、カリキュラムの内容を調べてみましょう。

同じ考古学でも大学や教える教授によって専門分野が違います。自分が興味のある分野を扱っているのはどこの大学か調べておきましょう。考古学についての著作を手がかりにするのもよい方法です。好きな本の著者が在籍している大学なら期待できます。

考古学者の給料ってどれくらい?

多くの著作を執筆している有名な考古学者を別にすれば、考古学者の収入は勤務する学校や博物館の給与所得が大部分を占めます。どこに就職するかによって違いますが、学芸員の場合で年収300〜400万円、大学の講師ですと年収約700万円といわれています。ただしそれは正規の職員の場合で、非常勤だと収入は安定せず年収200万円以下となることもあります。

日本人の有名な考古学者たち

日本の考古学者の中でよく名前を知られた人物を紹介します。いずれも立派な研究成果を残したり勝れた著作を発表したりしている有名な考古学者です。生年順に、敬称は省略して紹介します。

直良信夫(1902〜1985)

直良信夫は日本の考古学の新しい道を切り開いた考古学者であり、古生物学者です。明石人、葛生人の化石の発見でも知られています。考古学は主に人間の作ったものや人間の残した痕跡が研究対象ですが、直良は遺跡から発見される動植物の化石・痕跡を考古学の研究に役立て、現在の動物考古学や環境考古学の基礎を作りました。

大変な苦学をしながら研究を続けたことでも有名で、苦労の末に博士号を取得、早稲田大学の教授として教鞭を取り考古学者を志す学生たちの指導に当たりました。

杉原荘介(1913〜1983)

杉原荘介は戦後日本の考古学を牽引した考古学者です。登呂遺跡調査を推進し、岩宿遺跡の発掘調査で縄文時代以前に人類の文化が存在していたことを確認しました。ただその時代が旧石器時代とするのには慎重で、「先士器時代」という名称を提案し使用していました。

芹沢長介(1919〜2006)

芹沢長介は日本の旧石器時代を研究した考古学者の代表的なひとりです。

日本列島に人類が定住したのは縄文時代からというのが戦前の考古学会の定説でした。それを否定する説を唱える学者は痛烈な批判を浴びたといいます。芹沢はこの定説に疑問を抱き、杉原荘介、相沢忠洋らとともに遺跡の発掘調査を行い旧石器時代の文化の存在を証明しました。

その後も旧石器時代の研究をリードし続ける一方、東北大学と東北福祉大学で教授として教鞭を取り(のち名誉教授)、多くの考古学者を指導しました。

相沢忠洋(1926〜1989)

相沢忠洋は在野の考古学者で、日本に旧石器時代の文化が存在したことを示した岩宿遺跡の発見者です。家庭の事情から大学に進むことは叶いませんでしたが考古学への情熱が冷めることはなく、行商人をしながら独学で考古学を学び各地で遺跡の調査を行っていました。

1949年、岩宿の関東ローム層の地層から黒曜石の矢尻と思われる石器を発見し、当時明治大学の助教授だった杉原荘介と同大学の大学院生だった芹沢長介とともに発掘調査を行い旧石器の存在を確認しました。

ただ当時は学歴の低さから彼の功績を認めない人もいて、ねたみからいわれのない誹謗中傷を受け蔑まれることも多かったといいます。それでも相沢は世間の風評に負けることなく地道に研究を続け、多くの成果を上げました。今では日本を代表する考古学者として評価されています。

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大塚初重(1926〜)

大塚初重は古墳研究の第一人者で、弥生時代・古墳時代を専門とする考古学者です。登呂遺跡や綿貫観音山古墳などの発掘調査を行いました。前述の岩宿遺跡でも杉原荘介らとともに発掘に参加しています。日本考古学史の歩みをその目で見てきた生き証人です。

明治大学名誉教授であり、日本考古学協会会長、山梨県立考古博物館館長などを歴任しました。古墳を中心に考古学についての著作を多数執筆しています。

吉村作治(1943〜)

吉村作治はエジプト考古学が専門の考古学者です。日本で最も多くの人に顔と名前を知られている考古学者は彼でしょう。考古学の功績もさることながら話術に長けていて多くのテレビ番組に出演しています。広く一般の人々にエジプト文明を紹介し考古学への興味を高めた功績は高く評価されています。

青柳正規(1944〜)

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青柳正規はギリシャ・ローマを専門とする考古学者で美術史学者です。ローマ大学に留学した経験を持ち、ポンペイ遺跡の発掘にも関わりました。ローマ文化についての論文や著作は評価が高く、国の内外から数々の賞を受賞しています。

国立西洋美術館長、独立行政法人国立美術館理事長、国際学士院連合副会長、文部科学省文化庁長官を歴任しました。現在は東京大学名誉教授、山梨県立美術館長を務めています。

宇野隆夫(1950〜)

宇野隆夫はユーラシアの古代都市とシルクロード交流を研究している考古学者です。日本の古代から中世にかけての考古学の著作も著しています。GIS(地理情報システム)を考古学に用いる手法でも有名です。

千田嘉博(1963〜)

千田嘉博は城郭研究を専門とする考古学者です。日本各地の城を調査し、海外の城との比較研究も行っています。中世から近代にかけての城郭について多くの著作を著す一方でテレビ番組にも出演し、新たな視点をわかりやすく解説することで好評を得ています。NHK大河ドラマ「真田丸」では真田丸の復元考証を担当したことでも知られています。

考古学者の仕事内容

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考古学者の仕事が実際どんなものか紹介します。遺跡の発掘と出土品の調査分類、そしてそれについてさまざまな考察をすることが考古学者の仕事です。基本的なところはそうですが、ひとくちに考古学者といってもそれぞれです。仕事内容は研究対象や手法によって違います。地図データの入力と分析、衛星写真の解析などを行う研究者もいます。

発掘

考古学にとって遺跡の発掘は必要不可欠な作業です。埋蔵物を傷つけぬよう注意深く掘り出さなくてはならないので、作業のほとんどは重機など使わず人の手で掘ります。人手の要る作業のため、ときにはアルバイトやボランティアの手も借ります。住居跡などは写真に撮り、出土品はどこにどんな形で埋まっていたのかを記録し、クリーニングに回します。

時間と人手と莫大な経費をかけて発掘調査をしても何も出ないこともあります。大きな発見があるかどうかは運任せで、努力が報われるとは限りません。むしろ無駄になることの方が多いでしょう。それでも万にひとつの可能性を逃がさぬよう、発掘現場では細心の注意を払って作業が行われています。

発掘だけで終わらない

遺跡の調査は発掘して終わりというわけにはいきません。遺跡調査は発掘のあと整理作業をして、発掘調査報告書を作って完了です。

まず出土品は本体を傷つけないように汚れを落とし、ひとつひとつ整理番号をつけて記録します。破損した土器などはできるだけ同じものを探し出し接合、復元します。復元した出土品、住居跡などの記録を報告書にまとめて発掘調査はひと段落です。こうしてできた記録が当時の生活や風習を解き明かす手掛りとなります。

エジプトなど海外での仕事

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日本の考古学者の多くは日本国内の遺跡の調査と研究に従事していますが、中には海外の文化を研究対象にしている考古学者もいます。エジプト文明やギリシャ・ローマ文化を専門とする研究者は国内ほど気軽に現地調査に行けるわけではありません。それでも限られた時間や予算の中で立派な成果を上げている考古学者もいます。

海外で活躍する考古学者

海外文化を研究する日本の考古学者は大勢いますが、代表的なのは吉村作治と青柳正規でしょう。吉村は衛星写真を解析するなどの手法を駆使してエジプトでいくつもの遺跡を発見し、エジプト本国からも評価されています。青柳もローマ文化の研究著作で国内のみならずイタリアからも数々の賞を贈られていて、高い評価を受けています。

恐竜も発掘?

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恐竜の化石を発掘し研究する学問はよく考古学と間違われますが、正しくは古生物学です。考古学は人の文化や営みを研究する学問で、人類学・歴史学に属します。それに対して古生物学は生物の痕跡が対象です。地質学の分野に位置づけられますが、昔の生物を扱うという意味で生物学でもあります。

どちらも同じように土に埋もれた痕跡を発掘・調査して研究する学問ですが、科学の世界では別のものとして考えられています。将来恐竜のことを研究したい方は志望する学部を間違えないようにしましょう。

考古学の夢を支える人たち

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かつて考古学を学ぶため働きながら勉強を続けた人がいました。「行商人風情が」と罵しられながら研究を続けた人がいました。彼らは道のないところに道を拓き、立派な功績を上げました。しかし現代はそこまで逆風が吹くことはありませんし、考古学を学ぶための進みやすい道もいくつか用意されています。

考古学者の中には食べていくためにしょうがなく考古学者をやっている人はいません。考古学者になれるほどの才覚がある人ならその気になればもっと楽で高収入な仕事に就けるでしょう。それでも敢て考古学の道へ進む理由は、好きだからです。

考古学には夢があると言われますが、実際はちょっと違います。考古学に夢があるのではなく、考古学者が考古学に夢を見ている、と言うべきでしょう。彼らは夢を見つづけるため地道な努力を惜しみません。考古学は今も考古学者たちの夢に支えられています。

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